話題のニュース二題

この1週間、あちこちで見かけたニュース、一つは先日も書いた某有名女優の娘。「やるからにはトップを取りたい」と本人がツイートしていたそうだが、実際に今週の売り上げはトップだったのではないかな。だが長期的には無理だ。いまのあの業界の水準は高すぎる。ただ「あの貧相な身体と汚いお尻でもあの程度には売れるなら私の方が...」と思う人があとに続くなら、ハードルを思い切り下げたという点でエポックメイキングな作品になるのかもしれない。もう一つはこれだな。

  長谷川豊アナ、暴言でレギュラー番組0本に*1


  長谷川さんは、9月19日に更新した自身のブログで

  「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」

  とのタイトル(抗議を受けて現在は変更)で、自業自得の透析患者が日本の健康保険料を食いつぶしているとの内容を主張した。

私は長谷川氏のこのブログをBLOGOS経由でリリース日に読んだ。この人の記事をいつも読んでいるといつもどおりの長谷川節なのだが、これが「人工透析患者なんてそのまま殺せ」と切り取られてニュースに取り上げられたので大騒ぎになった。こういう取り上げられ方をされることはわかっていただろうに今回は迂闊だった。過去には朝日新聞慰安婦問題やフジテレビの韓流ゴリ押しを取り上げて「新聞社は購読数を上げて広告収入を上げること、テレビ局は視聴率を上げて広告収入を上げることが企業としての目的なので、真実を報道することを期待してはいけない」と、よそと別の切り口を極論で示すのが持ち味。結果的にこの2社はやりすぎて購読数も視聴率も激減したけどな。今回の記事も前段で健康保険が危機に瀕していること、成人病で多額の医療費が必要な人の中には回りの忠告も無視して食生活を改めなかった人が多いことをあげて、極論として上に書いたメッセージになったわけだ。これが芸能ニュースなら「長谷川豊が『透析患者は殺せ』と言った」でもいい。良くはないが芸能ニュースなんてそんなものだ。だが自称評論家、自称コメンテーターまでが芸能ニュースと同じことしか言わないのが情けない。それで飯を食っている人ならば、そもそもの長谷川氏が提起した問題について意見を述べるべきではないか? 「成人病には糖尿病のように遺伝的なものもある」とか「日本の健康保険制度は誰でも等しく恩恵を受けられるものだ」などは意見とは言えない。そんなことは誰だって知っている。長谷川氏だって知っている。そうではなく、人工透析患者に全額負担をさせなくても、この点を改良すれば健康保険制度は維持できるという意見を述べてこそ、この問題に口をはさむ権利があるのではないか。
私はべつに長谷川氏のファンではないし肩を持つわけでもないよ。ただ素人のリツイート程度のことしか言えなくてテレビに顔を出している自称評論家、自称コメンテーターに恥を知れと言いたいのだ