満足の2本

やはりずっとレポをさせてもらった私としては感謝の気持ちとして「ウルトラマンギンガS」の映画を観に行かなければならないと思ったのだよ。
     
だが子ども向きの映画なのでレイトショーはやってない。行ってきたよ、午後だけ有給を使って。会社を休んで子ども向きの映画を観に行く中年ってどうよ。実はもう一本観たい映画があって、こっちも有給を取る以外に観る方法がなかったので合わせ技ということで。封切りになってからけっこう経ったし春休みも終わっているので、館内は親子連れが一組と、兄さんが何人か。チケットを買ったらこれをくれた。
     
しかも1,400円。そうか、上映時間が1時間、短いので安いのか。里奈ちゃんをスクリーンで観るだけが目的だったけど大人が観ても十分に楽しめたよ。たった1時間でも最近のCGを使ったこけおどしだけのハリウッド映画に比べれば1,400円でこれならお得じゃないかな。「ウルトラ10勇士」って、なんでウルトラマンをいっぱい出すんだよ。ウルトラマンギンガSはギンガとビクトリーが協力して戦うところがいいのに、ほかのウルトラマンが出てきたら台無しじゃないかと思ったのだが杞憂だった。平成ウルトラマンが封印されてしまって、それを助けるというストーリーだった。クライマックスは雑魚怪獣と平成ウルトラマンが戦って、ギンガとヴィクトリーがラスボスと戦う。
里奈ちゃんは防衛隊の隊員になっていて、もがは復活していた。テレビの最終回で自分を犠牲にして怪獣のコントロールルームを爆発させたが、自分のデータを女王様の水晶にコピーしていたので防衛隊の研究員が同じ物を作ったそうだ。その割りにもがの活躍は少ない。なにしろ今回の出演者の中でいちばん忙しいのはもがだからね。里奈ちゃんもちゃんと見せ場がいくつかあって存在感を示した。ところでエキストラの中にテレビでも見たおじさんがいるんだよね。そういえばテレビのエンドロールでも映画のエンドロールでも「協力 ウルトラマンファンクラブのみなさん」と出てきた。そうか、あのおじさんはファンクラブの人か。
もう一本はこれ。
     
都内では昼間の単館上映なんだよね。なぜ有給を取ってまで観たかったかというと、最近の日本映画の傾向として

     無名の10代の女の子が主役の映画に駄作なし

これがΑκβとかだとダメなんだ。タレントで客を呼んでいるだけでしょ。まずは企画があって、脚本と監督が決まって、オーディションで役のイメージに合った女の子を選ぶ。この正しい手続きで作られた映画は外れがない。やはり映画ってちゃんと作ればこの水準になるだけの力が日本の映画界にはあるんだよな。この映画の監督は公式サイトを見ると北川景子の「チェリーパイ」の監督だな。意外なところでセーラームーンつながり。この前のガッキーの映画みたいに離島の話なんだけど、あっちより雄大な自然の風景が随所に入っていてきれい。ソフトテニスの話なんだけど、会社で「高校のときソフトテニスをやってました」という女性社員がいて、私が「ソフトテニスってなに? 軟式テニスより柔らかいボールを使うの?」と言ったら「軟式テニスってなんですか?」と、思い切りジェネレーションギャップを感じてしまった。じゃあ、硬式テニスのことをいまは何て呼ぶの? ハードテニスでいいのかな。
この映画もなかなか良かったよ。とにかく登場人物がみんな善意のかたまりで、そんなわけねえだろうという「できすぎ感」がありありなんだけど、こんな可愛い女の子ががんばってたらみんな協力しちゃうよね。映画の紹介で、この二人のうちどっちかは「悪夢ちゃん」のレギュラーだったと書いてあったのだがまったく思い出せない。家に帰って調べたら右側の子だね。
     
この真ん中の背が高い子。たった3年でずいぶん変わっちゃうんだよね。いまはこうなっている。
      大友花恋
ああ、日本の未来は安泰だ