ウェザーガールズ「アタックしますけど何か」レポ

あと2回だ。第2シーズンをやってくれんかのう。今回もそうだがバラエティのフォーマットをつぎつぎに破壊するウェザーガールズ。過去にやり尽くしたネタがいちいち新鮮に見える。ゴールデンは無理でも23時台で十分に通用すると思うぞ。計10回の放送が2本撮りで、5組のお笑いコンビがMCを担当する。ウェザーガールズとうまくからめる人と、ペースが合わない人に分かれるのが興味深い。

  × カウカウ

  ○ 2700

  × スリムクラブ(そもそもバラエティが苦手)

  ○ ロバーツ

  △ フルーツポンチ

とくにロバーツはウェザーガールズ専属芸人のあきげんと同じくらい、彼らの芸風とウェザーガールズとの相性の良さを感じた。2700も良かった。たぶん型を持っている人ほど予想どおりの反応をしないウェザーガールズがやりにくいのだろう。
今回はドンキホーテで好きな物を選ぶ。そのあと2人ずつ対戦を行ない敗者が自分と勝者の金を払うというもの。バラエティではよくある企画だが、この放送を見て、この企画を盛り上げるには何に注意しなければならないか、そしてそうならないようなシナリオを用意するかディレクターがタレントを指導していたことがわかった。
まずは買い物。

     

  ハイ「あ、リンゴ!」(かごに入れる)

  亘 「リンゴでいいの、みんな」

早くもルール違反。

  バラエティの鉄則  買い物ゲームでは安い物を買ってはいけない

リンゴ1個だとこの後の対戦が盛り上がらないだろ。対戦相手が1万円の物だったら釣り合いが取れないだろ。そもそもリンゴならドンキホーテに来る必要がない。別の場所ではミニがサンタコスのパーティー衣装を選ぶ。「かわいい〜」とニューニューもそれ。

     

  村上「テレビ的にはぜったいに無しなんだけどな」

また反則。

  バラエティの鉄則  買い物ゲームで同じ物を買ってはいけない

美容グッズ売り場に移動。ハンドルにつかまって左右にスライドする台に足を乗せ開いたり閉じたりする器具にエースが挑戦。

  エース「はい、いま説明します*1」(飛び乗る)

     

  (ぜんぜんできないで倒れそうになる)

ダラが脱退したいま、ウェザーガールズに運動が得意な人、バランス感覚や反射神経に優れている人は誰もいない。だが、これはエースが正しい。

  バラエティの鉄則  できないこと、苦手なことに挑戦して笑いを取る

ユミはいつも使っているシャンプーをかごに入れる。

     

  村上「マジなやつなんだ」

はい、反則。

  バラエティの鉄則  買い物ゲームで生活必需品とくに消耗品を買ってはならない

リンゴとかシャンプーとか企画の趣旨がわかってないだろ。マネージャーはちゃんと説明したのかよ。調理品コーナーを歩きながら村上とミニが料理について会話をする。だが、その前をニューニューとユミが歩いているので、村上とミニが隠れている。

     

  村上「しゃべっている人が後ろにいるってスタイル、なかなか無いんですよ!(怒)」

このあたりでやっと村上が気づく。「こいつら何もわかってないし何も考えてないぞ」と。

  バラエティの鉄則  話をしている人の前に立ってはならない

そのころ美容コーナーではブーツ型の足裏マッサージをエースと亘が選んでいる。

     

  亘  「茶色のがかわいくない?」

  エース「じゃあ茶色します」

     

  亘 「うるせえなあ!(怒) うるせえよ!」

     

  (むこうでハイジャンがスピーカーを大音量にして踊っている)

ここまでで番組開始から5分だけど捨てるところがない。

  バラエティの鉄則  話をしている人の邪魔をしない

買った物を情報番組風に紹介。

     

     

ミニちゃん、そのウィッグを付けると木之内みどりに似ているぞ。この二人、いつも番組の最初では24、5にしか見えないが、終盤になるとだんだん疲れてきて年相応の顔になるのが弱点である
(つづく)

*1:初めて見た器具だろうが