セーラーサイゾー

昨日のコメント欄のつづき。記事はこちら*1

  北川景子のひとり勝ち!? 実写版『セーラームーン』どこで差が付いた

いまさらというテーマだが、要約すると

  ・先日の「火水夫のミタ」の保母さん役はセーラームーン沢井美優だった

  ・『ミタ』でのちょい役などと比べてしまうと、やはり北川景子の活躍ぶりが群を抜いている

  ・セーラームーンでの役的には正直3番手、4番手の扱いだった

  ・ただしミスセブンティーンとして、一部ではすでに有名な存在でもあった

  ・さらに北川景子の所属事務所の力と、与えられたチャンスに応えた本人の力

とまあ、我々からするといまさらという内容なのだが。この記事を読んであらためて北川景子にとってのセーラームーンを考えた。たぶん、セーラームーンに出ようが出まいが、北川景子はブレイクしたのだと思う。もちろん、ここでの1年の経験が北川景子の素地になったというのはある。それに対して

  特撮番組の当たり役に恵まれた場合、その後もずっと役名のまま呼ばれたり、

  役のイメージがどうしてもつきまとってしまうこともありますからね。

  沢井美優はまさにそのパターンになってしまったかもしれません

これは一般論としてはよく言われることだが、私の思いは逆で、沢井美優はあまりにもセーラームーンを使わなすぎた。もちろん、セーラームーンという作品は権利関係が複雑でうっかり使えないという点はある。それにしても、いずれにせよ25才になってもセーラームーンでもないだろうから、もう1、2年は「あのうさぎちゃん」で低年齢層の子どもたち、さらにいっしょに見ていたお父さんお母さんを引っ張るために子ども番組での露出を多くするべきだったのではないだろうか。
むしろ小松彩夏の方がセーラームーンを小出しに使っているように思えるが、これは「セーラームーンからのファンが多いからその人たちに喜んでもらえるように」という彼女や事務所のファンサービスなのだと思う。彼女はいい子なのだ。

  彼女をはじめ、セーラー戦士全員が今もそれぞれ芸能界で活躍しているというのは、

  異例のことかもしれませんね。

  セーラームーン役の沢井、マーズ役の北川をはじめ、

  セーラージュピターを演じた安座間美優は「CanCam」(小学館)、

  セーラーマーキュリー泉里香(当時は浜千咲)は「Ray」(主婦の友社)の人気モデル。

  セーラーヴィーナス小松彩夏や、当時子役だった小池里奈も、グラビアやドラマなどで活躍中だ。

この「誰も脱落していない」奇跡は何度もこのブログに書いているが、こうやって他人の記事で読むとうれしい。それにしても以前に紹介したBUBUKAといい、今回のサイゾーという、どうもマスコミ関係のところどころに隠れ実写版ファンがいるようだ。だいたい、このライターはミタのあの一瞬のシーンだけで沢井美優と気づいたんだから。だから沢井美優だってきっかけさえあれば地下に潜っている彼らが全国一斉蜂起するのだって夢ではないのだ。
ところでこの記事はなんだかんだ言って、バンダイから頼まれたDVDボックスのPR記事のようだ。最後にこんなコメントがある。

  今回発売された『セーラームーン』DVDでは、「北川景子初出演作品」みたいに、

  北川の名前で売るという分かりやすいことはしていなさそうで何より

これは本当にそうだ。その可能性だってあったはずだ。いや、その方が売れたはずだ。だが、そんな売り方だったら一人一人より、あの作品そのもののファンである我々は何かが怪我されたようなイヤな気持ちになったであろう。ありがとう、バンダイ