小松彩夏「グラビアアイドルと呼ばないで」

みんな、小松彩夏が出演したドラマは見たか? ヤクルト販売員・エリカ。だいたい秘密諜報員ってなによ。今期のドラマの話題は、ミタの視聴率がどこまで伸びるか? 南極大陸の視聴率がどこまで下がるか? 2位争いのベム・月9・謎解きで頭一つ抜け出すのはどれか? K国押しフジの視聴率がどこまで下がるか? あたりだろうか。そんな話題とまったく関係ない、たとえ視聴率が0%になっても誰も気がつかないドラマがこれだ。
タイトルを見たとき、いくつかのパターンを考えたよ。

  【トゥルーライズ*1

     本当の職業を家族には隠して悪と戦う、家ではダメダメな主婦

  【怪盗ルビーマーチンス】*2

     本人はプロ中のプロと思っている素人。ショボい事件に対してやたら大げさに取り組む

  【円紫さん】*3

     主婦の日常生活で起こる小さな謎を並外れた推理力で解き明かす

スパイ物のパロディってこの3つのパターンのどれかじゃないかな。さっそく録画を見てみる。

     

  私の名はエリカ。かつては内閣情報調査室特殊課の秘密諜報員だった。

  いまはごく普通の主婦。だけど家事の合間にたまに闇の工作活動中。

  私の裏の顔は誰にも知られてはいけない

.....ガチなのか。視聴率が5%を割るはずだよ。それならもっと遅い時間帯で放送して、エリカが敵に捕らえられて地下室で(中略)というお色気路線で行かないと。主役は吉沢明歩でお願いします。さて、お色気なしの栗山千明が主役のこのドラマ。
     
鼻が怖いんですけどー。今回は誰かに狙われているというメイドさんの依頼で、彼女が勤めるメイド喫茶に潜入調査。
     
秋葉原の街頭でチラシを配っているメイドさんのクオリティの高さに驚嘆する私だが、やっぱり女優さんがこのかっこをするとレベルが違う。モップガールでの北川景子のメイドコスもそうだが、これがプロとアマの違いだ。メイドのNo.1を決めるグランプリがあって、中間発表では依頼人が本命を押さえて1位になっている。その本命がこの人。

     

  彩夏「最近、態度でかいわよね。調子に乗ってんじゃないの?

     そんなんだから階段から突き落とされたりすんのよ。

     せいぜい夜道には気をつけることね。A-1(メイドのコンテスト)も近いんだし」

     

  彩夏「怪我しててもしてなくても関係ないか。どうせあなた負けるんだし」

うわー、イヤな女だ。意地悪だけどどこか憎めないキャラっているでしょ。悪い女なんだけどどこか可愛い人。だけど

  小松彩夏にはそこまでの演技力がありませんから〜

ふつうにイヤな人になってんじゃん。演出的にはOKだが、小松彩夏的にはどうなんだ? それにしてもここまでイヤな人だときっと犯人ではない。犯人は別にいるな。たとえば依頼人の親友のこの人とか。
     
番組が始まってわずか3分だし、当てようと思って言ったわけじゃないけど当たっちゃったよ。底が浅すぎだろ。あ、昨日のレポで書き忘れたことがあった。今週の謎ディナがすごく良かったのが、初めて犯人の動機が納得できたことだよ。なんだよ、このシリーズ。ではエリカの方に戻る。この後は小松彩夏の出番はほとんど無くて、後半はまったく無し。ますます犯人じゃない。なぜ小松彩夏を犯人にしてくれなかった。クライマックスは犯人が雇った殺し屋と栗山千明の対決。格闘シーンにはお約束の
     
側転だ! ますますこの時間帯にやるドラマではないでしょ。それとか
     
急に栗山千明が太くなったのも実写版セーラームーンを見ていた諸君なら脳内で補正ができるね。この主人公、こういうことをしていると家に帰るのが遅くなる。
     
ご主人とお子さん的に、こんな遊び歩いているお母さんなら、秘密諜報員のお母さんのが良くないのか?

*1:シュワちゃんの映画。基本的につまらないが最後の垂直離陸機で娘を救うシーンだけ面白い

*2:気弱な子どもの主人公と、怪盗と名乗る友だちが大犯罪を計画するがことごとく失敗する

*3:北村薫のシリーズもの。主人公の女子大生が持ち込む日常の謎を落語家が解く安楽椅子探偵もの