みんな、がんばるのよ

金曜日は階段を20階近く登ってオフィスに行き、帰りは乗車率250%の満員電車で蒸し風呂状態。外に出れば吹きすさぶ寒風。月曜日のきょうはJRが止まっていてすべての乗客が地下鉄へ。ホームに着くまでいつもなら5分とかからないところを20分。きょうは大丈夫だったが、私の家も計画停電の地域に入っている。こういうときマンションは不便で、ポンプが止まるので水も止まり、ガスが来てても給湯器が止まるのでお湯も出ない。おまけにスーパーはどこも物がない。なんで買いだめするのだ。必要なものを必要なだけ買えばみんなに行き渡るのに。
こうなると命に別状が無いだけで関東地方も少なからず被災地なのだな。しかも震度6クラスの余震が来るかもしれないし。もちろん津波に家も人もさらわれた地域の方とは比べるのさえ失礼だ。あそこから我々が学ばなければならない教訓はなんなのだろう。高さ10mの津波に耐える堤防など作れるものではない。海が見えるところには住まないようにすることくらいか。
それに比べると福島の原発と千葉の石油コンビナートは純粋に技術の問題であり防げたはずである。我が家はすでに土曜日から蛍光灯がわずかにチカチカし、蛍光管が古くなったのかと思ったがどの部屋もそうなので電力不足なのであろう。あの原発は完全に使えなくなったので、不足する電力はどうするのだろう。とくにもっとも電気が必要な夏場を乗り切れるのか。会社に行ったら節電のために暖房と照明が消されている。冬はいいが、夏に冷房が無かったら窓が開かないので耐えられないぞ。
あー、気が滅入る。明日からどうなるのだろうと思っていた日曜日の夜、こんな記事を見つけた*1。海外から寄せられた日本へのエールがいろいろ掲載されている。あのφ国でさえ絶賛する日本人のマナー*2。世界に誇る耐震技術と今回は少しだけ役に立った緊急地震速報*3。金曜日、地震が来る前にエレベータが止まっていたのはこれのおかげか。見ず知らずの外国人が日本のために祈る*4。もう涙が止まらなかったよ。
そうだな、日本人の底力を世界に見せるのはバブルの時ではなくて今じゃないのか。いや、世界に見せなくてもいいからそれを僕らが確認したい。人も企業も苦難を乗り越えないと成長できない。右肩上がりの時代しか経験がなかったために20年間戸惑い続けた日本が、つぎの20年、100年を迎えるために新しい国作りをするための試練がこれなんだな。それなら停電も物不足も耐えてみせるよ。大人たちがこの2011年を耐えて乗り越える姿を子どもたちに見せてやるよ。だから頼む。まとめ買いはやめてくれ。うちの冷蔵庫はからっぽなんだよ