まだまだがんばろう日本

ちょっと元気が出る記事を見つけたので紹介したい*1。イタリア最大の週刊誌に東日本震災一周年の特集が組まれたそうだ。タイトルは「奇跡の日本−以前よりもさらに力強く」、その内容は「地震津波原発事故の3重苦に見舞われた日本は、危機的状況に長く留まるであろうという大方の予想を覆して、わずか1年で立ち上がり復興に向けて力強く歩みだした」というものらしい。なにしろ大本営の発表か悲観的な記事しか報道しない日本の中央マスコミなので、海外の報道の方が客観的な分析が読めるのかもしれない。
ポイントにあげているのはつぎの3点。

  1)我慢強い国民性

  2)産業力の圧倒的な強さ

  3)政治の怪物的な無能ぶり

3の怪物的な無能ぶりというのもすごいが、これは日本を揶揄するというより、中央政府脳死状態でも、日本の肉体にあたる国民と産業界と地方自治体は健全優秀で何の問題もなく動き続けているという賛辞を述べるためのものらしい。2については国内の報道では自動車産業が死滅寸前のように書かれているが、このイタリアの雑誌では1月には19%の伸び率*2を示して復調していると書かれている。なにより原発停止による電力の供給不足を火力と水力でカバーできているのは「驚嘆するべき能力」だと。
1についてはわざわざ漢字で「我慢」と載せて、これがいかに得難い国民の特性であるかを褒め称えてくれているらしい。くすぐったいことこの上ないが、震災直後も冷静で秩序ある行動、助け合いの精神などは各国で報道されたとおり。なにか日本人自身が否定的に思っているこれらの国民性が、外国人の目から見て逆に日本人が再認識した感がある。大切にしたい、つぎの世代にちゃんと伝えたいと思う。それにしても米や水を買いだめした近所の老人は許せん

*1:http://blogos.com/article/33311/

*2:どこからの伸びか不明