北川景子「大女優への道」鉄子の部屋レポ

     

  鉄子「きょうのお客様は女優さんでいらっしゃいますけど、女子高生憧れのヒロイン第1位、

     おもわず見とれてしまうお顔の有名人第1位、北川景子さんです。よろしくお願いします」

  景子「よろしくお願いします」

デコ全開の北川景子。なぜだ、なぜデコを全開にする必要がある?

  鉄子「思わず見とれてしまう女優さん第1位というのはうれしいじゃないですかね」

     

  景子「うれしいですね、とくに同性の方の支持というのはうれしいですね」

  鉄子「あなたのお顔を拝見するとね、配分がね、すごくうまく行ってると思うんですけど」

     

「配分」が笑いのツボにハマってしまった北川景子。まただ、ここは笑うところじゃないぞ。会社の女子社員も「景子ちゃんは笑いのツボがふつうの人と違いますよね。変なところで大笑いする」。そうだよ、変なんだよ。だって「ふつうの人」じゃないもん。北川景子だもん。

  景子「へへへへへへへへへ」

  鉄子「おかしい?」

  景子「ありがとうございます。へへへへへ」

  鉄子「配分っていうのおかしい?」

  景子「へへへへへへへへへ」

  鉄子「でもその配分はすごくいい配分だと思いますよね」

鉄子もしつこい。

     

  鉄子「おでこがそれだけ広くって、下の方が短めになっててね。お鼻の下から顎までが短いとかね。

     そのへんがかわいいというか。いろんな役になれるわね」

そうなんだ。私は最近の美人と言われる女性と北川景子を比べると鼻から顎の距離が短いのがマイナス点だと思ってたが、鉄子はそこがいいと。いろんな役になれると。たしかに下唇から顎までが長い、要するに顎が鋭角に尖っているのが最近の流行だが、それは普遍的な美人ではなく、その人のイメージを固定してしまうのかもしれない。あと、おでこが広いのは最近の美人の条件には入ってないかもしれないが、あまりおでこが狭いと賢い感じがしないよね。西洋人社会だとおでこが広いのは美男美女の条件のようだ。
そのあとは、ふだんは化粧っ気がないとか、小さいころは医者になりたかったとか、スカウトされたときの話とか。

  鉄子「それでいちばん最初がセブンティーンのモデル」

     

  景子「そうですね、セブンティーンと、あと他局だったんですけど朝の子ども向きの連続ドラマをやらせていただいて」

子ども向きの連続ドラマ...そうだな、子ども向きだな。正確には子どもとおじさん向きのドラマね。仕事のために上京、両親はおまえが決めたことなんだからやってみなさい、ただし大学には入って欲しい。

  鉄子「そのあと、あなたは勉強して大学にお入りになるのねえ。わたし、びっくりしました」

     

  景子「へへへ、はい」

4年で卒業したかったので、それまでは学業を優先してもいいと事務所が言ってくれていまでも感謝していると。うん、大手の余裕だな。まあ、ここまでブレイクするとは思ってなかっただろうし、本来はエリカ様がイチオシのはずだったのだろうな。そのあとはメイクの話。「私から見るとぜんぜんお化粧してないように見えますよ」と鉄子。そりゃそうだ。鉄子と景子ではメイクの厚さが違う。つづいて映画デビューとなった間宮兄弟の話。話の間に
     
そうか、テレ朝だもんな。頼むからDVDを出してくれよ。ここでCM。あ、
     
あいくだ。あいく〜! あ〜!行く〜! CMの後は阪神・淡路大震災の話。家族は無事だったが亡くなった友だちもいたと。

     

  景子「命って強くて、すごく生命力にあふれているものなんですけど、

     でも反対に脆くて儚くて奪われやすい物でもあるんだなあって小さいなりに感じるものはありました」

   (中略)

  鉄子「そうすると、せっかく生きたんだから、ちゃんと生きなきゃってことあります?」

  景子「あります。そのとき生かされた意味っていうのをずっと考えてきましたし、

     いま生きてるってことは、いま自分がしなきゃいけないことってなんだろうとか、

     なんのために生かされているんだろうって、すごく考えるようになったので。

     時間を大切に生きようって。できる限り、精一杯生きようって思うようになりました」

あのね、テレビのインタビューでこれだけ長いコメントだとふつうはそのまま転記できないのだよ。やはり話し言葉と書き言葉って違うから、どうしても冗長になってしまう。相手に聞かれてその場で答えたコメントを、一言一句そのまま転記してこれだけ無駄なく意味が通っている北川景子の知性は並じゃない。最後に映画「股裂」の話。予告編のロングバージョンが流れる。

  鉄子「わたし...泣いちゃったんですけど...あなたもご自分でご覧になると涙が出る?」

鉄子、涙もろすぎるだろ。人間の記憶の話になって、鉄子が「ザ・ベストテン」をやってたときピンクレディーが何度も出演した。何年後かに彼女たちと話す機会がありその思い出話をしたら、鉄子のことをまったく覚えてなかったそうだ。あまりに忙しすぎて、睡眠時間が無いと記憶が定着しないのだろうと。そうか、私が物覚えが悪いのも睡眠時間が少ないからだよ。最後はネコの話。

   (ネコの写真を見て)

  鉄子「あら、かわいい。これ何ネコって言うんですかね」

  景子「メイクーンっていう」

  鉄子「え?」

  景子「メイクーン、アメリカのネコです」

  鉄子「メイクーン...アメリカの」

   (中略。別の写真が出て)

  鉄子「あら、かわいい。シッポがふさふさしてるんですか」

  景子「はい、全体的にふさふさしてますね」

  鉄子「へええ...メイクイーン」

     

  景子「メイクーンです」

何度聞いても覚えられない鉄子
いやあ、終わった終わった。それにしてもすげえな北川景子は。20代前半のタレントでこれだけ変な抑揚なしで正しくしゃべれる人っておそらくいないよね。もうほとんど最終形態って言ってもいいくらい進化してるよ。また、鉄子のペースや話の振り方が北川景子に合っているのかもしれない。もうここまで来ると、別の意味で「異色のタレント」だよね。この時間帯、テレビを見ていたお母さんやお婆さんにも北川景子の好感度は青天井であがったんじゃないだろうか。やった、これでまた一歩、野望に近づいた。それにしても鉄子の老化が痛々しいぞ。