パーツ美人とレイアウト美人

タバコ屋の店先にJTのPR誌。今月の表紙は綾痩はるか。この人の顔を見て私は考えた。
美人のあるカテゴリをパーツ美人と定義しよう。目、鼻、口、耳、さらに顔の輪郭、おでこなど顔のパーツが美しい人。その美しいパーツがそろうほど美人度が上がる。セーラー戦士なら北川景子泉里香安座間美優がこれにあたる。華子様もこれ。このタイプはどれかのパーツをそこらへんの人と入れ替えても、美人度は落ちることはあっても0にはならない。対して、レイアウト美人というカテゴリが存在する。顔の各パーツを取り出すと、特別に秀でてないのだが、それらを顔というキャンパスに配置したときの造形美が美しい。小松彩夏沢井美優小池里奈ちゃんはこっちのタイプではないか。このレイアウト美人の極北が綾痩はるかではないかと思っている。柴裂コウもどちらかと言うとこのタイプではないか。レイアウト美人はパーツの取り替えがきかない。パーツが絶妙のバランスを保っているので、目をもっと大きくするとか、鼻をもっと高くするとブサイクになる。レイアウト美人はパーツ美人より劣っているということではない。夏目雅子なんかはこのタイプではないか。美人と言って良いのかわからないが山口百恵堀ちえみも。もちろん、パーツ美人とレイアウト美人は二者択一なのではなく、美しいパーツが美しく配置されているのが本当の美女なのだが。
で、ここからが本題なのだが、よく「うちの職場にさ、北川景子にそっくりな子がいるのよ」「俺の彼女は綾瀬はるか似」とか芸能人にたとえるでしょ。このとき、パーツ美人の芸能人のそっくりさんならそこそこきれいなはずだよ。だが、レイアウト美人の場合は要注意だ。なぜなら、本人に瓜二つであってはじめて美人になるのだから。新入社員の女の子にうっかり「綾痩はるかに似てるね」と言ってしまった後、あれはほめ言葉になったのかいまだに気にしている私であった