先週の「太田光の私が総理大臣になったら・・・秘書田中。」のレポをお送りする。この番組は太田が提示したマニフェストについてゲストの議員やタレントが賛成・反対の意見を言うものだ。今回の太田の主張は「新たに国債を発行するくらいなら子ども手当はいらない」。
華子様がバラエティ番組にご出演されると「お願いします、なにかしゃべってください」「MCの人、華子様にしゃべらせてください」と念を送るのだが、今回だけは華子様は壁の花にして番組を終了させて欲しい、華子様にしゃべらせないで欲しい。番組開始から30分あたりついに来ちゃった。
司会「多岐川議員はどうして賛成なんでしょうか?」
華子「私は難しいことはわからないので*1、こうやるよ、大丈夫だよって言われて...」
太田「...かわいい...」
華子「投票したら、言葉をいいようにいいように言ってるだけはないのかなって...」
太田「...かわいい...目がお母さんそっくり...」(スタジオ笑い)
華子様、お恐れながら...なにを言ってるのかさっぱりわかりません...○| ̄L...でも、太田に救われた。さあ、つぎの人に行こう。
司会「多岐川議員、民主党に期待している政策はありますか?」
やめてよ、これ以上、華子様にしゃべらせないで。悪かった、この番組に華子様を出したマネージャーの失策だ。すまん、許してくれ。
華子「そうですね、やっぱり子ども手当とかは...」
...○| ̄L...華子様、太田に賛成ということは子ども手当に反対と言うことですから、ここで子ども手当に言及しちゃだめでしょ。頼む、太田、パンツを脱いでくれ〜
華子「もし私がお金持ちの人と結婚したら絶対にいらないんですよ」
華子「でもぉ、すごい貧乏な人と結婚したりお金が無くなっちゃったら絶対に必要だしぃ」
...○| ̄L...なんですか、そのコメントは。華子様、スタジオから笑いが漏れています。前列の自民党議員が失笑していますけど
華子「私の友だちで結婚してたいへんそうな人もたくさん見てるから」
堀越を出てタレントになれなくてそこらへんの人と結婚しちゃった人ですね。わかります。たいへんそうです。それとも普通のサラリーマン家庭は華子様から見るとたいへんそうに見えるのでしょうか。
黒田「貧乏な人と結婚なんかせえへんでしょ」
太田「わかんないよ、それは〜」
黒田「貧乏な人と結婚する雰囲気じゃないですよ、わかりますもん」
と突っ込み。スタジオ大爆笑。別室のモニターで見ている田中も大爆笑。
田中「ぜったいお金持ちとしか結婚しなさそうな気がするけどね」
アシスタント「そうですね(笑)」
ああ、アシスタントにもバカにされた。ええい、黙れ黙れ。華子様のありがたい神託がなぜわからぬ。華子様は伴侶の経済状態など関係ないくらいの大金持ちなんだ。その華子様がなぜこんなコメントをされたのか。もらえるものはもらってしまおうという浅ましい庶民に対して華子様がわかりやすいお言葉で鳴らした警鐘。華子様の御心がなぜわからぬ。おまえら無知な政治家や業界人のため、華子様に代わって私が説明しよう。華子様が言いたかったことはこうだ。
子ども手当そのものに反対するものではないが、順番と時期がまちがっている。たとえばこれが民間企業なら、まずは競争力を付けるための設備投資、新規チャネルの開拓に必要な資金を確保する。また優秀な人材の流出も食い止めなければならない。そのために各種報奨制度や、月々の給与よりボーナスに差をつけて優秀や社員や功績があった社員に報いる。福利厚生なども資金がなければできないことだ。それらを全部やった上で、それでも余裕があるなら全員の給与をベースアップする。
児童手当の問題は、まさに華子様が言われたとおり、必要の無い人にまでお金、つまり税金が注ぎ込まれてしまうことだ。また本当にお金がかかるときは3万円弱ではとても足りない。それなら、子どもを生んで育てる上で多額の費用がかかるポイントに集中して税金を使うべきである。たとえば出産費用。保健が使えないので高額になる。子どもが万一重い病気になったときの医療費。教育費も馬鹿にならないが、これは高校の無料化ではなくて勉強する意欲がある子どもだけの奨学金にしたい。なにより産科、小児科が圧倒的に少ない。また保育施設が少ないので共稼ぎで子どもが育てられない。これでは子どもを安心して作れない。一律に手当を配る前に、これらのポイント、ポイントに予算を集中的に使い低所得の共稼ぎ夫婦が安心して子どもを作れる環境を作る。全員に手当を配るとしたらその後でいい。そう華子様はおっしゃっているのだ。だが、限られた持ち時間でとてもこれだけのことを言い切れない。そこで
お金持ちと結婚するなら手当はいらないしぃ、
貧乏な人と結婚するなら手当が欲しいですぅ