昨日は短い文章を「です」で終わらせると鋭利な文章になることを説明した。よく考えたら、この主張は以前に一度書いたな。きょうは応用編として、小松彩夏の文章をほかの人の文体で書き直してみよう。はじめに原文。
ケアベアのタオル地のワンピースを頂いちゃいました(*´▽｀*)
カワイイ〜☆
お風呂あがりはコレがすっごく便利なんです！！
夏場はパジャマとしてそのまま寝ます！！
海やプールに行くときも便利なので、これからの季節は大活躍しそうです(^O^☆)
まずは泉里香の京女風まろやか文章。
ケアベアのタオル地のワンピースをいただきました
かわいいですねー
このワンピース、お風呂あがりはすごく便利ですよ
夏場はパジャマとしてそのまま寝ちゃいます
海やプールに行くときも便利なので、これからの季節は大活躍しそうです(^O^☆)
ほら、語尾を変えるだけでだいぶ印象が変わるでしょ。文の途中も微妙に変えているのを見比べてね。最後の文はまったく手を加えてないのだが、「です」が生きるでしょ。続いて安座間美優のゴーヤチャンプル風まぜこぜ文体。
見て見て、友だちからもらったケアベアのタオル地のワンピース。
かわいい．．．
お風呂あがりはコレがいちばん！さらに夏場にはそのまま寝られるパジャマ！
海やプールに行くときも便利なので、これからの季節は大活躍しそうです。
原文の3行目と4行目をくっつけてたたみ込むようにしてみた。奇数行が動、偶数行が静と1行ごとに強弱を付けている。ここまで行くとほとんどケアベアワンピースの通信販売になっている。つぎは北川景子の屁理屈文学少女文体。
先日、いつもお世話になっている方からケアベアのワンピースをいただきました。
とても可愛いですね。私は子どもの頃からケアベアが大好きです。
このワンピースはタオル地なのでお風呂あがりにもさらっと着られてすごく便利ですよ。
私の場合、夏にはそのまま寝てしまうパジャマとしても使います。
もちろん海やプールに行くときも便利なので、これからの季節は大活躍しそうです。
主語、述語、目的語など文の構成要素をぜんぶ入れると北川景子っぽくなる。また、誰からもらったか、なぜ便利だと思うか、俗に言う5W1Hを残らず記述する。また一般的な定説か単なる自分の所感か明確に分け、因果関係や論拠をすべて明らかにすれば、どこからどう見ても北川景子だ。この文を読んでみると北川景子ってすごく素直で可愛い良い子だな。私が作った文章だけどね。今度はいままでと逆、脱力系のイマドキの文章を小松彩夏風にしてみよう。まずは原文のおさらい。
季節の変わり目はお肌のケアが大切ですよ。
このツブツブはマグマからできているんですって。すごいですね〜
泡がきめ細かくてすごく弾力がありますよ。
砂糖のツブツブの刺激が気持ちいいですね〜
これからの季節は肌の露出*1が多くなるのでボディケアも大切ですよ〜
これがこまブロに載るとこうなる。
季節の変わり目はお肌のケアが大切だよ！！
このツブツブはマグマだって、すごいよね！
泡が細かいからすごく弾力があるよ。
砂糖のツブツブが気持ちいいです！
これからの季節は肌の露出が多くなるのでボディケアが大切です！！
これを読むとイマドキのライターの匠の技がわかるよね。朝起きてテレビをつけたとき、いきなりこんな断定的なことを言われたらちょっとイラっとする。
どうだ、勉強になったかな。これで殺人現場に手紙が落ちてたら、どの戦士が落としたものが一発でわかるでしょ。まず疑われるのは私だけどね。最後におまけとして小松彩夏の文章を華子様風に書き換えてみよう。
この前もらったケアベアのワンピース！
お風呂あがりに着たり夏はパジャマにしたり、すっごく便利だよ〜
