多岐川華子「華子様に会いに行こう」(最終回)

映画館を出た3人。「いい映画でしたね」とみんな満足。StreamKatoさんはつぎの夢の世界へ、私と鱸さんは現実の世界に戻っていく。饗宴が終わった。
惜しい。それにしても惜しい。この映画、撮影が一昨年の夏。本来は昨年の秋に公開するはずだった。過去のニュースをネットで調べると、3月に4番目のDVDを出すときのプレスでこの映画の話をしている。また私が握手会に行った8月の写真集や、9月のDVDでもこの映画に触れている。8月に写真集→9月にDVD→10月に映画公開にするはずだったのだと思う。ところが公開はそれより半年遅れの翌年3月。完全にタイミングを逸した感がある。舞台挨拶で華子様も共演の男の子もなにか遠い過去のような話し方だったのもわかる。大作なら撮影後の編集作業で1年かかることもあろう。だが、この程度の小品で1年半は長すぎる。華子様も撮影当時は18才。すっかり大人っぽくなられた20才のいまは当時とかなり変わっている。スクリーンのあの美少女はもういない。なぜ、公開までこんなにかかったのか。
家に帰って劇団のIさんにメールをする。新聞のコピーをもらったお礼と、映画はとても良かったので、東京だけでなくぜひ全国の人に見てもらいたいことなどを書く。2日後、Iさんからお礼の返事が届く。

  (中略)

  私自身、この世界の仕事をするのはまったく初めてで

  映画撮影一ヶ月前に監督に呼ばれ職を変えたという次第でして・・・

  おかげでロケではさんざんでしたが、

  ロケが終わったのであとはプロの方が色々やってくれるだろうと思っておりましたら、

  まったくそんな事はなく、ほとんど監督と私で制作を進めたという次第でした

つまり、この劇団は自分たちだけで映画を作るのはまったく初めてで、監督とIさんの二人だけで撮影後の編集作業を黙々と1年半かけてやってきたわけだ。そう言われてみれば作品のところどころにちぐはぐ感があるのが納得できる。
だが、そんなIさんの努力がちょっとだけ報われた。

  シネマぴあ 映画満足度ランキング

  3月27〜28日公開映画 3月30日付ランキング 4位!*1

どうだ、「相棒」をおさえて4位だぞ。華子様、よかったなあ。よおし、4月14日まで公開だから、あと2回見に行っちゃうぞ
(完)




あ、そうそう。観客数、新聞のコピーともう1個のチェックポイントはこれね(爆)