北川景子「大女優への道」−さばモグの謎に迫る

わたしが夏休み特集を必死で書いているのに、私のブログの検索語で多いのはもっぱら「北川景子」「食べ方」「下品」だよ。君らはどんだけ食事マナーに厳しいのだ。食事しているところのビデオをY○uTubeにアップして私に見せてくれよ。私なんか大正生まれの父親と昭和1ケタ生まれの母親にうるさく言われた反動で、娘にご飯の食い方でなにか注意をしたことなどほとんどないぞ。「おかずだけ先に食うな!」くらいかな。私は北川景子の食事マナーについて君らと論戦を繰り広げるつもりはないよ。私の思索はそんなところに留まらず、はるか銀河の果てまで飛んで行っているのだ。私が華子様との一時の逢瀬を綴りながらもずっと気になっていたことはこれだ。

  北川景子はなぜ一度にあれほど大量の食べ物を口に入れるのか?

人の行動にはなにか理由がある。たとえそれが他人には共感できないことであってもだ。マナーは「共感」のレベルの問題だ。時と場所が変われば善し悪しも変わる相対的なものだ。日本人ではOK、むしろそうしないとNGな作法でも、欧米だけでなく中国や韓国ではマナー違反になるものがあるんだよ。だが私が欲しているのは「理解」つまり理性のレベルにおいて絶対的な尺度を持って相手の行動を解ろうとすることだ。北川景子がカステラやさばを大量に口に入れる理由を知りたいと思わんかね。あれが不思議なことだと思わなかったかね。さばモグは君らのセンス・オブ・ワンダーを刺激しないかね。私はたまらなく不思議だ。そしてその理由を、彼女の内での合理性を知りたい。自分と違うことをする人に会ったとき「マナーが悪い」と言ったらそこで思考停止だ。だが、そこにはどんな動機やその人にとっての利点があるのか考えるのが異文化と接するときの基本だと思わんかね*1。ちなみにタイトルの「さばモグ」の語源はLeo16さんのこの日の日記のコメント欄ね*2
あれを見て思い出したのが、コミック「美味しんぼ」のある回だ。京都のさっぱり売れない和菓子屋に山岡が行く。食べてみると悪くないし、真面目に作っているのがわかるのだが、店を代表するような銘菓がない。そこで山岡が考えることになったのだが、和菓子が和菓子であるためには材料も製法も制約があるのでなかなかアイデアが出てこない。しかたなく栗田と食事をするのだが、隣のテーブルで食事をしている老人の会話が聞こえる。総入れ歯にしたらすっかり食事がおいしくなくなってしまった、味というのは舌だけで味わうものではないとわかったと。これをヒントにして山岡が作った和菓子は、あんこの周りを大量の吉野葛で覆ったもの。口にいれると葛が口の中全体に広がって、舌だけでなく歯茎や頬の裏側、口蓋をプリプリと刺激する。
これと同じことを常に行なっているのが北川景子なのではないか。大量の食べ物を口に入れる。そして全部の歯を使ってゆっくり咀嚼する。すると粉砕された食べ物が口の全体に広がり、舌だけでなく歯茎、口蓋などあらゆる器官を使って食べ物の味・感触・温度を楽しめる。常人にとっては「口に入れる→舌で味わう→飲み込む」という3ステップで行なっている食べるという行為を、彼女は4ステップで行なっているのだ。あと、箸の使い方が悪いと批判している人もいたが、北川景子はひとりで食事をするときは、インド人のように手づかみで食べているのだと思う。つまり、食べ物の感触を自分の手で確かめるという行為がこの4ステップに加わる「5ステップ食事法」を実践しているのはまちがいない*3。だがこれこそ食べ物をあますところなく最大限に楽しむ方法ではないかね。人間が生きていくために犠牲にした多くの動植物の命に感謝をし、慈しむために自分の五感を使って食事をする。そもそも箸やフォークを使って食べるようになったのって、その方がマナーが良いとかじゃなくて、手を洗うのがめんどくさいとか、熱い物を手で触りたくないとか、細かいものは手でつまめないとか、あくまで合理的な理由があったからなんだ。
たとえば麻婆豆腐を食べる北川景子を想像しよう*4。皿に盛られた麻婆豆腐を両手ですくう*5。唐辛子やスパイスが手のひらを刺激する。軽く握ってみて熱く柔らかい豆腐の感触を楽しむ。手の端から少しこぼれ出す。「おっとっと」と言って手のひらから手首に流れ落ちる麻婆豆腐を舐める*6。上を向いて口を開け、泉の水を両手ですくって飲むように麻婆豆腐を口に流し込む。口から少しこぼれた麻婆豆腐が北川景子のあごを伝って真っ白な首筋に流れ落ちる*7。だめだ、まだ口がいっぱいにならない。もう一度、麻婆豆腐を手ですくって口に流し込む。口の中が麻婆豆腐でいっぱいになった。噛まない。口の中で麻婆豆腐を転がし、熱い豆腐が口の中を泳ぐのを楽しむ。唐辛子が歯茎や口蓋を刺激するのを楽しむ。目を閉じると心は中国四川省の悠久の大地に飛ぶ。恍惚の表情を浮かべる北川景子「か・い・か・ん」*8
馬鹿馬鹿しくなってきたからここまでにするけど、そういうことだ*9。だがこうなってくると、北川景子は食だけでなく、人間としてのベーシックな行為にいちいち理にかなったオリジナリティがあるのではないか。知りたい、すごく知りたい。北川景子はどうやって寝てるんだ。どうやって風呂に入るのだ。どうやってウ○コをするんだ。どうやってセ○○スをするのだ*10。やはり大女優たるもの、どこかぶっ飛んだところがあるのだ。それが多岐川裕美ママ*11の場合は金の使い方、北川景子の場合は飯の食い方。早くも大女優の片鱗を見せ始めた北川景子*12。やった、これでまた野望に近づいた*13

*1:北川景子はどこの国の人なんだよ

*2:http://d.hatena.ne.jp/Leo16/20080821

*3:まちがいだろうがよ

*4:無理でしょ、手づかみで食べるのは。熱いし

*5:すくうんだ、つかむんじゃなくてすくうんだ

*6:だんだんエロ小説っぽくなってきたぞ

*7:水ならいいけど麻婆豆腐は服が汚れるでしょ

*8:薬師丸ひろ子かよ

*9:どういうことだよ

*10:変態だな、ただの変態だよ。これでまたアクセス数がうなぎ登りに

*11:昨日の日記を参照

*12:ずっとそうだけどな

*13:ぶっ飛んでいるのはおまえの妄想だよ