福家書店で本を見て13時になるのを待つ。よし、13時だ。整理券を買いに来たときはただの空間だったところにロープが張ってあり、列を作るところがあって、奥についたて。この向こうに華子様がいるのか。もう何人か並んでいる人がいる。手前のテーブルに座っている係の人に整理券を見せたら「は?」という顔をされて、なんだ、なにか悪いことをしたか?この人は当日券を売る人で、参加者の誘導は自分の仕事じゃないとでも言わんばかり。横の人が「あとでお呼びするので裏で待っていてください」と。そうか、そんなら最初からそう言えよ。で、裏に回ったよ。いたよいたよ、10人くらいが壁にへばりついて待っている。こ、これが華子様のファンの方々なのか。
わかりやすく説明するとだね*1、華子様を太陽とするでしょ。で、ファンを構成する中心的な層を太陽にもっとも近い水星とします。で、つぎに多い層を金星とします。わかりましたね。私は(その1)に書いたように、自分自身が冥王星か、土星の衛星のタイタンのような、コアなファン層から遠く離れた存在でもしかたない、そこから来る場違い感は甘んじて引き受けようという覚悟があったのだよ。みんなから「なに、あのオヤジ」と思われようと、華子様に「プッ、この人、お母さんの握手会とまちがたの?」と思われようと、あらゆる障害を乗り越えて華子様に会いに来たんだよ。