沢井美優「カンヌへの道」

4本撮りを臭わせる先週のおさらいのあと、今日のテーマ

  美優「今日ご紹介するのはマラソンです」

  エmm「無理だから」

中山エmmのセリフのタイミングが抜群だ。あと0.5秒早かったら沢井美優の語尾とかぶる。あと0.5秒遅かったら、あわてて否定する効果が薄れる。中山エmm、ただなんとなく芸能界に長くいるわけではない。まるで剣の達人のように相手のセリフをギリギリの間合いでかわして自分のトークを放つ。全国50万人のリスナーの耳はごまかせても、この私を欺くことはできないぞ*1。特別に芸があるわけでも、面白いことを言うわけでもないのに長くバラエティに重用されるのはこの抜群のトークセンスによるものだ。恐るべし中山エmm。テレビでいま妹が小島よしおとデートしてたぞ。会話はつづく。

  美優「先日の東京マラソンもすごかったですよね」

  エmm「猫ひろしさん速かったね」

ちがうぞ、それは東京マラソンではなくてTBSの特番の「赤坂マラソン」だ。よくNGにならなかったな。

  エmm「ふだんは走れないところだからね」

東京マラソンのコースなら車道は無理でも大通りだから歩道は走れます。赤坂マラソンは狭い道だから無理だ。
今日のゲストは谷川真理。放送3か月目にして初めて知っている人がゲストに呼ばれた。過去に書いたかどうか忘れたが、私は20代のときフルマラソンを走ったことがあるのよ。3時間40分もかかったよ。最初に10kmのレースに出てタイムはともかく余裕でゴール。つぎに20kmに出てこれも余裕でゴール。同じく30kmも余力を残してゴール。これならフルマラソンだって行けんじゃん。と思って出場したら、なんで青梅マラソンが30kmかがわかったよ。素人は35kmが限度なんだ。30kmまではタイムを抜きにすれば誰でも走れる。ところが35kmで

  からだの中のなにかが終わる

あれ、なにこれ?と思うくらい突然に足が動かなくなる。ゆっくり走ってるから息はまったく上がってない。汗もそんなにかいてない。足も痛くない。だけど下半身がまったく動かなくなる。そこから先はもう地獄だよ。「はぁ〜」って道ばたにしゃがむんだけど、とにかく前に進まないとゴールにたどり着けない。しかたなくトボトボ歩くんだけど、このペースでは何時間かかるかわからない。と思って走るんだけど、両足にコシヒカリ10kgの米袋をくくりつけたように重い*2。そのとき思った。

  運動は身体に良いが、フルマラソンは身体に悪い

荒川の河川敷で谷川真理と走るイベントがあるそうだ。高橋尚子も「なんか、もういいじゃん」。あとは本人が納得するまで走ったらこういう感じでスポーツの普及に務める活動をすれば谷川真理とは比較にならない人気者になるはずだ。高橋尚子なら荒川の河川敷なんかじゃなくて環状七号線でイベントをすることだってできるだろう*3
さて、この番組は「優等生の沢井美優」と「ちょっとヘタレのお姉さんの中山エmm」というポジションが決まってますます快調だ。中山エmmはリスナーを代表してマラソンや珍しい食べ物に引いてみせる。それに対して年下の沢井美優が「いやいや、食べてみればおいしいですよ」とか「走るのって楽しいですよ」と番組の趣旨をPRする。中山エmmは年上のお姉さんという立場を取りながらも彼女の幼児顔、幼児声が幸いしていやらしさが無い*4。最後の無理やりリボに結びつける中山エmmの寸劇が好きだったのに最近やらないな

*1:隠してもごまかしても欺いてもいない

*2:アキタコマチ10kgなら走れるような気がする

*3:やめてくれ、東京が麻痺する

*4:顔は見えないだろ