子は親のものではないように、親も子のものではない

この週末にテレビでやたらにやってたのが、二男が覚醒剤で三度目の逮捕になった三田佳子。レポーターだか記者が「育て方をまちがったとお思いですか?」「どのように責任を取るおつもりですか?」と質問を浴びせかける。

     おまえらはバカか!

三田親子ではない。レポーターだ。

     28才にもなる息子の責任など親にはないわい

子どもに対して親が責任を持たなければならないのは、子どもが親の言うことをなんでも聞く小学生までだ。百歩譲って少年法が適用される年齢までだ。育て方をまちがっただと?親が育て方をまちがったらその子どもは一生クズなのか。ちがう!人間は少年あるいは青年になれば自分がどういう育て方をされたかを他人と比べて客観的に判断するだけの知恵があるわい。もし28才にもなって親の育て方を云々されるなら、その子のそれまでの人生って何なんだよ。子どもは親の育て方以上の人間にはなれないということじゃないか。おまえらはどれだけヤバいことを言ってるか自覚があるのか?
もし私の娘が万引きで捕まっても私は絶対に責任など取らないぞ。少なくとも小学生までは良い子だった。私の責任はそこまでだ。その先は娘の人生だ。その代わり、娘がひとかどの人物になったとしても私の育て方が良かったなどと自慢はしない。それは娘が自分で努力したからだ。そもそも大人が子どもに教えられることなどほとんど無い。自分の生き様を見せることくらいだ。それを見て良いところは真似をして、悪いところは真似をしないようにする。子どもの知恵を甘く見てはいかん。そんなこともわからんおまえらに三田佳子を非難する権利など無い。
エリカ様や亀一家を叩いているうちはいい。だが、家族のあり方、もっと言えば人の生き方、倫理にかかわるような問題に対しては国民を誤った方向に誘導してはいかん。そのくらいの自覚は持ちたまえ。だがそんな人はこんな仕事はしないか。こうしてますますバカが増えていくのである