さてこのミュージカルであるが、とにかく沢井美優はなんらかの役でほとんど舞台の上にいる。沢井美優のファンであれば必ず行くべきである。では沢井美優演じる「料理番の娘」はどういう役かと振り返ってみる。ポスターにはお姫様・王子様と一緒にかならず登場する「料理番の娘」だが、一言で言うと
チョイ役だ！
たしかにお姫様が眠りにつく原因を作ったわけだが、相手はあの黒い妖精。仮に糸車がなかったらお姫様の首を絞めてでも眠らせただろう*1。料理番の娘より、プロの歌唱力とダンスはこういうものだと観客に見せつけたレッド・グリーン・ホワイトの方がはるかに重要な役なのである。ホワイトがレッドやグリーンと少し違うキャラである点は東映スーパー戦隊シリーズを踏襲している*2。つまり、料理番の娘は本来ならポスターに写真が出るような役ではないのである。サザエさんのミュージカルがあったとして、ポスターにサザエさんとマスオさんと並んでアナゴ君が写っているようなものである。ちびまる子ちゃんのミュージカルで、まる子とおじいちゃんの間に山根君が写っているのと同じである*3。
では、なぜあのようなポスターになったのか。それは沢井美優が松下萌子やライダーの人*4と甲乙付けがたい重要なタレントだからだ。もちろん、セーラームーンの主役をやっていた沢井美優の人気にあやかりたい劇団側の思惑はあっただろう。だがそれも間違いなく現在の沢井美優が持つ力の一部なのである。
ああ、私は歯がゆいぞ。これがヴァーテックス*5なら無理を言ってもしかたない。だが、沢井美優が所属するのは相○紗季をブレイクさせ、これといって芸のない中山○ミリ*6をあれだけ露出させているボックスコーポレーション*7だぞ*8。今回のミュージカルで全国津々浦々のお子様と大きいお友達にはいまだに大人気であることがわかったであろう*9。
頼むよ、ボックスコーポレーション。沢井美優は必要なら英語だって勉強するし、卓球台の上でだって寝る*10。樹脂製の乳を装着するのだって得意だし*11、タワーオブテラーなんか乗りながらざるそばを食うぞ*12。チェリーパイなんか丸ごと食えるし、拳法だってソニー千葉と互角に戦うぞ。けっして毒蝮三太夫と対になるタレントではないはずだ*13。
7回に渡ってお送りしたミュージカル「眠れる森の美女」だが、ボケるのに忙しくてあらすじを語る暇がなかった。まだ見てないお友達は山口県に集結だ！
