やはり日常会話は難しい。ってんで、まったく日常的でない場面、つまりセーラー戦士とボスキャラ・黒木ミオの戦闘シーンを見てみよう。これほど日常的でない状況もないぞ。
【日本語】
(変身して名乗りをあげたセーラー戦士)
ミオ「ムカツク!」
【中国語】
ミオ「愚蠢的家狄」
意味はよくわからないが「愚蠢的」は確かにヤバそうだ。なにしろ「愚かに蠢(うごめ)く」。春の下に虫が2匹で蠢く。しかも愚かなのだ。これはムカつかれてもしかたない。さらに愚蠢的な「家狄」なのだ。家狄って何?でもきっと邪悪な物に違いない。要するにあらん限りの悪口雑言を吐いて*1 *2ミオの攻撃だ。
【日本語】
(ミオの飛び道具に防戦一方のセーラー戦士)
うさぎ「みんな!」
(集結するセーラー戦士)
うさぎ「行くよ!」
【中国語】
うさぎ「大家!」
うさぎ「一起上ロ巴」
うさぎがみんなを集める。セーラームーン的には正しいが、実写版的にはこの役目はセーラーヴィーナスだ。忘れたか小林靖子。だが、やはり主役、このくらいはさせてあげないとお子様が怒る。みんなは「大家」か。わかったようなわからないような。「家」って仲間(ファミリー)って意味かな。それに尊敬語の「大」を付けて「偉大な仲間達よ」とか「お仲間の皆様」って意味とか。だが、詳しく書くと後でかく恥も大きい。次の「行くよ」は「一起上ロ巴」。「一起」は前にも出てきたね。
ロ畏、一起來變身ロ巴(メイクアップしようよ)
せらむん大使さんに教えてもらった「一緒に」の意味だ。「ロ巴」は「〜しようよ」のように誘う言葉のようだ。でもそれだと動詞というか述語が「上」?細かいことは気にしないで*3快調に飛ばして明日に続く*4。
(つづく)