亜美ちゃんってすごいね。私ならどうかな...

夢はかなう (幻冬舎文庫)
祝!高橋尚子東京国際女子マラソン優勝!おじさんはうれしいぞ。高橋はこのレースで優勝できなかったら引退をするかもしれない。だから、たとえ途中で先頭グループから脱落しても高橋の晴れ姿を最後まで見届けよう。そう思ってテレビを見ていた。
結果はぶっちぎりで優勝。もちろん2時間24分はいまの日本女子マラソン界においては平凡なタイムである。有力な日本選手も出てなかった。だからこれで高橋が日本女子マラソン界の頂点に再び立ったわけではない。それでも高橋尚子が東京の街を風のように走り、満面の笑顔でテープを切る姿をもう一度だけみたい。それが我々ファンの願いだったのだ*1
そして度重なる故障に泣かされ、オリンピックの選考からも漏れ、小出監督とも決別し、落ちるところまで落ちた彼女が再び元の走りを見せてくれたこと。なにより自分を信じてマラソンをやめなかったことに彼女への感謝と感銘を覚える。ゴールの瞬間までこれほど見ている人をハラハラさせ、そして感動を与えるアスリートは往年の原田雅彦高橋尚子のほかにいない。
またいつか、高橋尚子が風のように走る姿を見たい。そのとき高橋尚子の前を誰も走ってなければもっといい。だが贅沢は言うまい。

*1:ファンだったのか