1年前(その6)

よし、今日はなんとかセーラーヴィーナスの変身まで行くぞ。放送時刻は7時40分、舞台はカラオケクラウン、レイはカラオケマシンと格闘中である。ここのシーンについては12月21日「進化する戦闘シーン(中編)」で書いたとおり、演出を一歩間違うと寒い場面になるところを、カット割りを細かくし、アップとロングを組み合わせることによって成功している。一部では酷評されている佐藤監督だが、私はけっこう好きである。たしかに画面全体の暗さやファンタジーらしくない背景は舞原監督と対照的である。全49話がこの絵柄だとつらいものがあるが、舞原監督や鈴村監督のローテーションの中に、佐藤監督の昼メロっぽい絵柄の回がはさまっているのは、監督によってこうも雰囲気が変わるものかと非常に興味深かった。
逆にカット割りが長すぎてアクションができないモデル達の醜態をさらしてしまっているのがact25である。ここでのセーラーマーズとセーラージュピターの戦闘場面はかなりつらい。もちろん北川景子安座間美優のせいではない。カメラワークに問題があるのだ。またプリンセス覚醒のシーンでのカメラアングルも単調である。誰だ、この回の演出は。
場面は変わって美奈子がCTスキャンだかMRIだかから出てくる。隣室の医者の会話。

     (07:40)「やはりあと半年でしょうか」

ここで初めて愛野美奈子の余命が本人以外の口から語られる。まさか、そんな設定にするとは思わなかったので、act18の「あと半年か...」は

     (仮説1)プリンセスの覚醒まであと半年(だからそれまで影武者でがんばる)

     (仮説2)芸能界引退まであと半年(だからそれまで二股でがんばる)

     (仮説3)おめでたまであと半年(だからそれまで卵を控える)

と、いろいろ想像していたが余命半年がここで確定した。
(つづく)*1

*1:って、今日は7時40分のままだぞ