初回が9.3%、第2話が5.8%、今回の3話がちょっと持ち直して6.4%。もう「海月姫」とか「健康で文化的な最低限度の生活」のレベルになってきた。それでも「海月姫」みたいに「見る人を選ぶが秀逸なドラマ」なら良いが、これはいかん。ミステリーとして見れば謎の置き方とか、意外な結末とか、そう悪くはない。主人公の事務所にスキャンダルの火消しの依頼が来るが、依頼人が本当のことを隠しているので、依頼人の真実と事件の真実の両方を探さなければならない。そして最終的には依頼人の希望どおりにはならないが、こっちのがより良い解決でしょという落としどころが提示される。これは映画とか単発のドラマなら良いが、連続ドラマだと視聴者は自分がいまストーリーのどこにいるのかわからない迷走感を毎回味わうことになる。さらにストーリー自体に何重ものひねりがあるのに、登場人物に個性を出しそうとしすぎて、全体的にくどい。さらに毎回何度も出てくる主人公の事務所の調度品や装飾がくどさの上塗りをしている。
レギュラー陣のキャラを生かすならストーリーはもっとシンプルに、ストーリーの複雑さに視聴者をついてこさせるなら主人公たちに余分な色を加えない方がいいと思う。ベーコンのかたまりをフライにしてデミグラスソースをかけたようなドラマに仕上がっているのが敗因ではないだろうか。
泉里香は今回もちょっとだったよ。
ちょっとびっくりしたのが依頼人のスケーター役の人。白石聖という人らしいが
泉里香にそっくり。てっきり泉里香がこの人の身代わりになって犯人をおびき寄せる話かと思ったよ。ちょっと整理しよう。そうなると泉里香のドッペルゲンガーがこれで3人になった。
すごいな、この4人でなにかやってくれよ。