秋のビデオまつり「Shrink ―精神科医ヨワイ―」「ノーカントリー」

暑さ、涼しさの波状攻撃で風邪を引いてしまったよ。

Shrink ―精神科医ヨワイ―
【1,900円】「NO ACTIVITY」のつぎに見たので中村倫也がふざけているようにしか見えん。原作がコミック、制作がNHK、面白くないはずがない。丁寧な作りなんだよなあ。原作は読んでないが、たぶん何も足してないし何も引いてない。日テレはなぜこれができない? 主人公は町の精神科医。優しく話を聞いて、けっして説教をしない。患者が自分の病気と向き合う手助けをする。命や身体に危険がある患者は病院と連携して入院させたりデイケアを受けさせる。精神科とか心療内科は初診の予約が2か月先とか聞く。このドラマみたいに一人の患者に時間をかけるのは難しいのだろうなあ。

サルベイション 希望と絶望
【1,000円】水質汚染のため人類がほとんど死に絶えた地球。汚染に早くから気がついて水道水を飲まなかった主人公だが妻は死に、娘と生き別れてしまう。あてもなく森を彷徨っていると動物の罠にかかり動けない。そこに一人の少女がやってきて助けてくれる。彼女も両親を亡くし一人で暮らしていた...この物語、最後はどうなるのだろうと思っていたら意外すぎるラスト。主人公は自己中でけっこうイヤな奴。だが少女はまた孤独な一人ぼっちになりたくない。それを解決するにはこれしかないか。たしかにそうだ。

崖上の悪魔

崖上の悪魔

  • プリヤーンシュ・チャタジー
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崖上の悪魔
【800円】インド製のオカルト映画。でも舞台はイギリスなのでインド風味は無い。キリスト教系のオカルト映画って展開が予想できちゃうから嫌いだよ。

ノーカントリー
【1,900円】コーエン兄弟製作、2008年度のアカデミー賞で作品賞をはじめ4部門で受賞。でも公開時はR15指定になるほど暴力描写満載の映画なんだよね。ギャングの金を持ち逃げした男、彼を追う殺し屋と保安官。ほぼ異常者の殺し屋から危うく難を逃れたり反撃したりと一進一退の攻防が最後まで目が離せない。その間に挟まるトミー・リー・ジョーンズ演じる保安官のとぼけたキャラがうまい。緊迫した展開ながらラストが肩透かしで、これが逆にこの映画を傑作にしているのだろう。私はちょっと不満だが。

 

ホステル2
【1,000円】

ホステル3 (字幕版)

ホステル3 (字幕版)

  • キップ・パルデュー
Amazon

ホステル3
【1,200円】胸糞映画のベスト10には必ず入ってくる「ホステル」の2作目と3作目。U-NEXTには両方あるが、Amazonは「ホステル3」だけ。有名な映画なので書いてしまうが、秘密の殺人クラブがあり、誘拐した若者を金持ちが好きな方法で殺す。ただ私が選んだ胸糞映画ベスト3、「マーターズ」、「屋敷女」、「マザー!」に比べると主人公は逃亡に成功したので胸糞度は下がる。その主人公、2作目の冒頭で首チョンパだったよ。2作目は犠牲者が女性で、この巨大組織に捕らわれた主人公がどうやって助かるかがポイント。さらに3作目では捕らわれた主人公が組織に反撃するのがポイント。どちらも1作目ほどはエグくない。