続・セーラームーン:インターナショナル

前回の記事で、アラブ、アフリカ、南米、北欧に比べて日本風がショボすぎるのが気になった。たぶん私以外、誰も気にしてないと思うが。そこでAIへの指示をいろいろ工夫してみた。

   
   日本らしさが満載の新しい美少女セーラー戦士の全身の絵

セーラー戦士だけだと男が出てくることがあるので「美少女」が必要。また、ただの絵だとバストショットになるので「全身の絵」が必要。これを「全身像」にすると石像の絵になるので注意。このあたりが私が学んだことだ。そして「日本らしさが満載」にして出てきたのが上の絵...なぜかエロくなってしまった。世界標準での「日本らしさ」ってたしかにこうなのかもしれない。「カワイイ」、「萌え」が日本らしさか。国民と国土を守ってくれたご先祖様に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。この「日本らしさ」をもっと限定すればいいのか。

   
   日本の伝統を取り入れた新しい美少女セーラー戦士の全身の絵

平安時代から鎌倉時代がミックスされた。たしかに伝統的な意味で日本らしくなったが、アラブ・アフリカ・北欧の屈強そうな戦士に比べて見劣りがする。なんとか萌え要素の比率を下げたい。

   
   日本の伝統を取り入れながらも勇ましさがある新しい美少女セーラー戦士の全身の絵

嫌いじゃないぞ。むしろ好きだ。AIが考える勇ましさとはヘソなのか。それに右側はどう見ても日本人ではないが、お題をあらためて読むと日本人とは一言も書いてないから間違ってはいないのか。あとは日本らしさが少なすぎる。髪飾りと袖口だけになってしまった。たしかにこのかっこで町を歩くのは勇ましいが、私が求めるのは戦闘力ということだ。こうなったら「武士」というパワーワードを入れるべきではないか。

   
   江戸時代の武士をモチーフにした新しい美少女セーラー戦士の全身の絵

これだな、日本風のセーラームーン。頼みもしないのに巨乳になっている。だが、これはゲームのキャラにいそう。オリジナリティがありそうで既視感が強いんだよね。そもそもAIはお題にヒットする絵を探して合成するので既視感があるのは当然か。日本の歴史で武士って鎌倉時代から江戸時代なので700年もないんだよね。それをもって日本らしさと言っていいのだろうか。やはり1万年近い縄文時代を入れるべきではないか?

   
   縄文時代の戦士をモチーフにした新しい美少女セーラー戦士の全身の絵

もうなんだかわからなくなったぞ。縄文時代というより縄文時代から大政奉還までのすべての要素が詰まっている。このコスで戦えるのか、それ以前に動けるのか。そもそも「縄文時代の戦士」って、縄文時代は木の実や貝を拾って食ってただけの平和な時代だから、暴れん坊はいたかもしれないが、戦士なんかいなかったよな。いろいろ試したが、日本の歴史における戦士って、国内の小競り合いだけで他国と血を血で争う戦いを繰り広げたわけではないからね。前回と今回、ひとつの絵を作るために世界のどこかにあるコンピューターが膨大な量の演算を繰り返したわけだろ。なんかどうでもいいことに使用して申し訳ないっす。