終活2

昨日、千葉銀行の松飛台支店に行ってきたよ。松飛台というのは千葉県松戸市の東、鎌ケ谷市との市境に近いあたり。昔、陸軍の飛行場があったのでこの地名になったらしい。東京に近い松戸、市川は軍の飛行場跡とか演習場跡とか砲撃台の跡とかが多い。松飛台は世界のマブチモーターなど工場が集まっている工業団地だ。ここと稔台の工業団地、さらに市営競輪が松戸市の豊かな財源を支えている。東京近郊でお住まいを探している方には松戸市をお勧めする。朝夕の常磐線が激混みなのと、全体的に柄が悪いのを我慢すればGDPが高く行政のサービスが良い市に住んだ方が良い。なんでこんなに詳しいかというと、私の最初の会社は松飛台の工業団地にあって、20代はずっとここにいたのだよ。当時は工業団地の独身寮があちこちにあって若者が多かった。その若者目当ての飲食店や飲み屋も多く、B級感は拭えないものの一定の活気はあった街だったよ。そこに30年ぶりに行ったわけだが...老人ばかりだ。平日の昼間だから当たり前か。それにしても老人しかいない。街もすっかり変わってしまい、変わらずにあるのは千葉銀行くらいではないか。あまりにも変わってしまったので当時との比較で自分がいる位置がわからない。讃岐うどんの店があったところはクリーニング屋になってるし、インベーダーゲームをやった喫茶店も無くなっているし、あまりの酒癖の悪さでほとんどの飲み屋を出禁になった課長が唯一入店できた洋食屋もなかったよ。店主がそのころ50才だったとするといまは80才なので、跡取りがいなければ店は無くなっているか。あまりの変わりように、なんのノスタルジーも感じなかった、ただ暑いだけの午後であった。