梅雨の映画まつり「Arc」「いとみち」「ヒノマルソウル」

有給を取って映画に行ってきたぜい。最後の有給休暇だ。30日以上も余ってやんの。買い取ってくれよ。

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ケン・リュウ原作、芳根京子主演、石川慶監督のSF映画SF映画といってもロケットもロボットも出てこないし、戦闘も爆発もない。人間が不老不死を手に入れたらどうなるか、そのとき人は何を考え、社会はどうかわるかを静かに淡々と描く。この映画は好き嫌いははっきり分かれるだろうなと思って映画.comを見たらやはり好評と酷評で2分されている。表参道、コタキ兄弟、ファーストラブに比べて芳根京子ちゃんの存在感が無い。いや、彼女は出突っ張りなんだよ。それなのに芳根京子の映画という感じがしないほど、物語とか映像へ空気のように馴染んでいる。

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ポスターのインパクトだけで観に行って後悔した映画。入場するとき「来場記念です」とずっしり重い袋をもらった。青森県が舞台の映画なので、瓶に入ったりんごジュースとクリアファイル、弘前市青森市のロケ地探訪+観光ガイド。主人公がバリバリの津軽弁なのでセリフの半分くらいしか理解できない。字幕を出してよ! この映画の問題点はそこと、あとはポスターみたいにはっちゃけた展開が無いんだよ。学校にも馴染めず、家庭でもアルバイト先のメイド喫茶にも馴染めない主人公、最後まで鬱々展開なのでポスターとの差がでかすぎる。

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長野オリンピックでのテストジャンパーたちの陰の活躍とか、その中にいた西方氏(代表入りが確実だったが怪我でメンバーから外れてしまった)のエピソードは知っていた。オリンピックとかジャンプのシーンをリアルに作れば良い映画になるのははじめからわかっている。わかっているのだが...田中圭は飽きたよ。土屋太鳳となんど夫婦をやるんだよ。田中圭の時間をもっと削って、テストジャンパー一人一人がここにいる嬉しさ(テストジャンパーとはいえ、オリンピックの舞台にいること)と悔しさ(あくまでもテストジャンパーで選手ではないこと)を掘り下げたらもっとラストが盛り上がったと思う。坂道の女の子、すごくおいしい役だった。