こんな記事があった*1。
【悲報】日本の有休取得率50%で世界最下位 韓国や香港に大幅な遅れ、休むことに罪悪感ある人も世界最多
2ちゃんのスレッドならともかく、「働く人のキャリア形成のために"キャリコネニュース"」だからあきれる。キャリアの前に中学校レベルの数学と社会科の能力をおまえが形成しろよと。この記事によると有給休暇の取得率が
日本 50%
韓国 93%
香港 100%
だと。上の記事によると世界最下位。問題は有給休暇の所得率ではなくて有給休暇の取得日数ではないのか? それを見ると
日本 10日(支給20日)
韓国 14日(支給15日)
香港 14日(支給14日)
これで韓国と香港が並び、日本はこの2国に対して4日間の差。また私の感覚では年末年始、5月、9月に祝日が多いので、それ以外の有休は10日もあれば足りてしまう。ではこの3カ国の祝日の日数を調べると*2
日本 17日
韓国 10日
香港 13日
日本が抜群に多い。これに有給の取得日数を足すと
日本 27日
韓国 24日
香港 27日
日本は韓国を抜いて香港に並ぶ。うしろの記事ではEU諸国には負けるがアメリカを抜いて世界第6位。どこが「韓国や香港に大幅な遅れて世界最下位」なのかと。とんだ大恥だったな。だが、こういう反論があるかもしれない。「問題は取得日数ではない、あくまでも取得率なのだ」と。私は怪我をして10月4日から1ヶ月まるまる会社を休んだ。さらに職場復帰後も満員電車に乗れないので、半休を毎日取って10時出勤・16時退社を続けている。それでも欠勤にならないのが、前年の繰り越しを合わせて40日近い有給休暇を持っているからだ。20日間という有給の支給日数が結果的に社員の休業補償になっている。サラリーマンになって40年近くになるが、今年ほど無駄に多い有給の支給日数をありがたく思ったことはなかった。最後にキャリコネニュースの企業理念を転記して恥の上塗りにしてやる。