善し悪しと好き嫌い

暑いのと、仕事でヘトヘトなのでブログをサボりがちな私が来ましたよ。ちょっと感銘を受けた記事があったので紹介したい*1

  りゅうちぇるさんがInstagramでタトゥーを公開し炎上したことは記憶に新しい。

  ストーリーで両肩に刻まれた妻子の名前のタトゥーを公表したことにより批判の声が相ついだのである。

  これを受け

  「こんなに偏見のある社会どうなんだろう。仕方ないよね。ではなく、僕は変えていきたい」

  と投稿したりゅうちぇるさん。理解の声があがる一方、未だ批判の声も根強い。

どうせ、ツイッターで何人かがつぶやいたことをまるでマジョリティであるかのように芸能ニュースが取り上げて、テレビのワイドショーで自称コメンテーターが偉そうに意見をしたんだろう。そもそもこの人は社会の偏見を逆手にとって有名になった人だと思うのだが。だがロケットニュースは週刊誌やサイゾーとは切り口が違う。

  そんなタトゥーについてタトゥー入りまくりのロックバンド・SiMのボーカリストMAHさんがコメントしている

タトゥーのことはタトゥー入りまくりの人の意見を聞け。アプローチとして実に正しい。MAHさんってまったく知らない人だがこの人の意見が

  タトゥーなんて理解されなくて結構だ。

  好きで入れたのに理解して欲しいだなんて横暴だ。

  嫌いだからボロカス言っていいという考えも横暴だ。

  「好き」と「嫌い」を戦わせたって何も生まれない。

  お互い譲る気ないし、そもそも譲る必要もないんだから。

  お互い放っとけよ、それが一番平和だよ

「好きで入れたのに理解して欲しいだなんて横暴だ」、いいなあ、この言葉。タトゥーを入れてない私が言っても非難にしか聞こえないが、タトゥー入りまくりのMAHさんだと迫力がある。その代わり「嫌いだからボロカス言っていいという考えも横暴だ」とも言っている。好き嫌いの問題を、良い悪いで論じるなということだと思う。これは小学校の道徳の時間に先生が子どもに教えて欲しい。会社で上席の人が行うプレゼンで使うパワーポイントを部下が作るでしょ。完璧だ!と思って見せに行くとボロクソに言われヘコんで戻ってくる。その人に私はつぎのようにアドバイスをしている。

  7割の完成度で見せに行け。

  プレゼンなんて3割から4割は発表者の好みの問題なので予測しようが無い。

  だから7割で持って行って、残りの3割は発表者の好みに合わせて仕上げる。

  そうすれば自分のプライドも傷つかないし、そっちの方が完成も早い

あと実社会でもテレビでも誰かを非難している人。よくよく考えると、それは単に「嫌い」だからじゃないのか。そして「自分の嫌い」をでかい声で叫ぶと、「嫌い」が「悪い」として認知される。この好き嫌いと善し悪しの区別を付けられる冷静さを失わないでいたい。なにしろ私のネットデビューは実写版セーラームーンで、アニメ原理主義者やセラミュ原理主義者のキ○ガイに囲まれてボコボコにされ、「ちょっと待て、それはただの好き嫌いじゃないのか」、「アニメだってミュージカルだってコミックの2次創作じゃないのか」と叫んだ日々が懐かしい。と同時にあれから10年以上も駄文を書き散らしている自分が情けない...