真冬の映画まつり

スーパーフライデーを取って映画を2本観てきたよ。
     
トゥームレイダーの新シリーズ。前シリーズのアンジェリーナ・ジョリーは第一作からすでに高名なトレジャーハンターという設定で政府の依頼で探索に行き、敵とも戦ってほぼ007。新作はただのフリーター。実は財閥の一人娘で父は7年前に探検に行って失踪。彼女が死亡確認の書類にサインをすれば財閥を引き継いで大金持ちになるのだが、父の死を認めたくなくてサインをしないのでバイト暮らし。その父の手がかりが見つかって旅に出る。行き先はなんと卑弥呼の墓があると言われている日本近海の島。だが日本は出てこないよ。そういう経緯なので本作のララ・クロフトは身体能力には優れているものの、探検とか宝探しはド素人。物語は何年も前から島で探索をしている悪者が主導権を握っていて、ララは捕まっては逃げてまた捕まって...とにかく弱い。ただ前作のララが強すぎたので、本作の弱いララはなかなかいい。主演は「エクスマキナ」の人か。
     エクス・マキナ (字幕版)
映画を観ているときはぜんぜんわからなかったよ。


     
1月の公開なので上映館もめっきり少なくなったこれ。新参者シリーズの映画版をAmazonビデオで見てけっこう面白かったので、大きな期待はせずに行ったのだが...これは名作だよ。もともとがテレビドラマで、映画版も2作目で、ふつうはマンネリになるだろ。だがさすがは原作が東野圭吾。内容は「平成版・砂の器」。もう最後は号泣だよ。なにより人気だけの若手俳優が出てなくて実力派だけで固めたのがいい。あとは松嶋菜々子。この人はこんなに上手な人だったっけ。中盤で加賀刑事(阿部寛)に核心を突かれたとき、目は驚いているのだがそれを必死で隠している目。口はそんな馬鹿なと笑おうとしているのだが笑いきれなくて固まっている口。ドーンとアップになったとき、そのアップに耐えて余りある表情が必ずできる女優さんはなかなかすごいよ。松嶋菜々子の少女時代の子、どこかで見たと思ったら「脳内ポイズンベリー」や「東京喰種」に出てた子か。美人ではないのだが泣き顔がすごくうまい。松嶋菜々子の20代−このくらいなら本人がやっちゃう作品が多いと思うがちゃんと別の俳優を立てるのが贅沢−を演じていたのは特撮出身の飯豊まりえ。私は「暗黒女子」で見たよ。あと伊藤蘭ちゃんが重要な役で出演していた。これはお勧めの映画。そろそろ終わりだけどね。