秋の映画まつり「ミックス。」

この映画、一言で表現するなら「青春映画の幕の内弁当」。可愛いヒロイン、恋、失恋、再起、卓球、仲間、友情、復讐、仲間それぞれが持っている過去の痛手、意外な協力者、絶望、復活...娯楽映画のパターンをちょっとずつ余すところなく盛り込んだ2時間。楽しく見られるのだが、どれもちょっとずつなので見終わったあとに心に残るものは無い(笑)。逆に一口ずつなので好き嫌いが出ない映画ではないだろうか。主演のガッキー、瑛太、その回りの広末涼子をはじめ、みんな薄い演技をする俳優が集まっている中で、謎の中国人役の蒼井優の怪演が光り輝く。中盤は彼女がいなかったら締まらなかったと思う。「東京喰種」でも怪演をしていたよな。ZIP!のモコズキッチンで、どんな料理もニンニクと唐辛子を入れれば取りあえず味付け完了みたいに、難しい役には蒼井優を当てればなんとかしてくれるという万能感。沢井美優もこういう役者をめざせばいいと思った。話がそれたがこの映画、ガッキーが好きな人はもちろん、少なくとも嫌いでは無いという人なら楽しめる。石川佳純ちゃんも5秒くらい出るよ