真夏の映画まつり「ワンダーウーマン」

あまり期待しないで行ったんだけど大誤算、これはヒーロー物の傑作だったよ。映画の舞台を第一次世界大戦、敵をドイツ軍にしたのが勝因。日本のアクション映画も時代物とヤクザ物は一定水準の面白さがあるのと同じだと思う。ワンダーウーマンは年を取らないんだね。彼女の恋人役(スタートレックの船長)はラストでドイツが作った毒ガス爆弾を破壊するために死んじゃうんだけど、あそこで死ななくてもいまごろは老衰で死んでたという。あと、超人ヒーロー物って主人公も敵も戦闘能力が無駄にエスカレーションして、リアリティが無くなるというかほとんど観念的な世界になっちゃうでしょ。それだけの力があるなら地球を真っ二つにして決着が付いてたじゃないかと。その点、ワンダーウーマンは身体能力だけ。当然、それだけで何度もある戦闘シーンが単調にならないだけの演出があるわけだ。そして、主役のガル・ガドットイスラエル人らしいが、可愛くて勇ましくてエロい。撮影のときは妊娠していたらしいが、やはりイスラエル人は身体の作りが我々とは違うのだろう。本作は主人公が昔を思い出すという設定になっていたが、では舞台が現代になったとき同じクオリティの作品になるかは不安。