真夏のビデオまつり「高慢と偏見とゾンビ」「キング・オブ・エジプト」

U-NEXTがAmazonプライムビデオより優れている点を見つけた。Amazonでの呼び方が「ウォッチリスト」、U-NEXTでは「マイリスト」。あとで見るためにマーキングをしておく「お気に入り」の呼び名だが、U-NEXTはこれをソートできる。登録順(Amazonはこれだけ)、50音順、さらに「もうすぐ終了順」。これは便利。ビデオによって「○月○日に終了」と表示されるものがある。では終了後はどうなるのか? AmazonプライムはPPV(有料)になる、契約更新後に引き続き無料、配信停止。意外と2番目が多いが、油断をしていると有料になったり、見られなくなる。U-NEXTはどうなるのかわからないが、とりあえず「もうすぐ終了順」の上から見ていけばまちがいない。Amazonでは有料だがU-NEXTは今月いっぱい無料の6本。

わさび
【800円】芳根京子主演の短編映画。両親は離婚し、高校生の主人公は寿司屋を営む父親と暮らしている。その父親がうつ病で仕事ができなくなってしまった。大学進学はあきらめ、自分が板前になり寿司屋を再開しようと思う主人公だが...短編映画なのでこれからどうするのか結論は出ていない。店を再開するにしても、進学するにしても、この若さで親の面倒を見なければならないのは厳しい人生だよね。

コールド・キラー(字幕版)

コールド・キラー
【1,900円】ドイツ映画。移民の主人公はタクシーの運転手をしている。ある日、部屋の窓から殺人を目撃し、犯人からも見られてしまう。警察に保護を求めるが相手にされない。この犯人は女性を拷問して虐殺するシリアルキラーで主人公に魔の手が忍び寄る...移民に対する風当たりの強さ、実家に助けを求めるも父親は幼児性愛者で主人公とも過去になにかあったらしい。それを認めたくない母親はむしろ主人公を嫌っている。さらに自分とまちがえて友人が殺され、その子どもを連れて逃げることに。このどん詰まりの状況で主人公の逃避と、さらに反撃が始まる。この主人公がとにかく無茶。かといって特別に強いわけでもないのがミソ。

ファンハウス 殺戮の監禁部屋(字幕版)

ファンハウス 殺戮の監禁部屋(字幕版)

  • ヴォルター・スカルスガルド
Amazon

ファンハウス 殺戮の監禁部屋
【1,200円】高額の賞金が出るゲームに売れないタレントや動画配信者ら7人が集められる。共同生活の様子が配信され、毎日視聴者からの投票が行なわれ最下位の者には罰ゲーム。だがその罰ゲームは「死」だった...スウェーデンとカナダの合作らしいのでイヤな予感がしたがやっぱりだよ。勧善懲悪になってない。このラストを面白いと思う感覚がわからないよ。

高慢と偏見とゾンビ
【1,900円】「高慢と偏見」という古典があって、パロディである「高慢と偏見とゾンビ」がベストセラーになって、それの映画化らしい。一言で表わすなら「ゾンビと戦う若草物語」。主人公は次女で映画「シンデレラ」の人。19世紀、どんどん増殖するゾンビのため劣勢の人間は「進撃の巨人」みたいに堀と壁に囲まれた地域で暮らしている。資産家に見初めてもらうとしたり、舞踏会に出たり、19世紀のイギリスの風景に突然、ゾンビが現われる。ラストで明らかになる陰謀の黒幕がいるのだが、それが見るからに善人の皮をかぶった悪人で、これは配役のミスだと思う。

13月の女の子
【1,000円】てっきり青春百合学園物かと思ったら並行世界SFだったよ。ただ、後半の展開に持って行くには並行世界を持ち出さなくても作れそう。その割に並行世界も消化し切れていなのが残念。舞台が女子校なのでほとんどの子が黒髪ロングで見分けがつかなくなる。

キング・オブ・エジプト
【1,900円】てっきり「ハムナプトラ」のシリーズかと思ったらぜんぜん違った。神と人間がいっしょに住んでいた古代エジプト。コソ泥の主人公が死んだ恋人を生き返らせるため、戦いに敗れて幽閉中の王様に助けを求めて一緒に悪い王様を倒す話。と1行で書いてしまうと陳腐だが、映像表現がSF的で最後まで楽しめる。だが吹き替え版で見たのは失敗。タレントを大量に使っていてみんな下手。とくにヒロイン役の永野芽郁がすごく残念。アニメの吹き替えをやった浜辺美波吉岡里帆は上手だったんだがなあ。