最後の春の映画まつり

女房と娘が2泊3日の台湾旅行に行ったので、お留守番の私はマイナーな映画を3本観てきたよ。
     
Facebookで知り合った台湾の女性と日本の男性が結婚するまでを描く実話に基づいた映画。主役は台湾の女優・簡嫚書(ジエン・マンシュー)、日本側は「家売るオンナ」の第3話、しょうこお姉さんの恋人だった中野裕太。マンシューさんが可愛い。
     
気後れしない程度の美人というか、フジテレビのアナウンサーくらいの美人。きょうは初日だったので舞台挨拶があったが私は後ろの方の席だったのでよく見えなかったよ。ただスタイルは怖ろしく良かった。マンシューさんは可愛いのだが脚本がかなりイマイチ。やたらミュージックビデオっぽいシーンが多いのが冗長。そのわりに二人の心が接近して国際結婚に踏み切るまでの過程がよくわからない。実話に基づいているので結婚したのはわかっているのだが、フィクションだったらとても納得できない内容だった。反対していたお母さんが許すシーンから映画を始めて、時間をさかのぼって回想している体裁にすれば、はしょりたい部分は主役のナレーションにするとかいくらでも方法はあったのにな。


     
何度も廃線の危機に立たされては地元の町民が融資したり名物を売ったりして存続させている銚子電鉄。高校生の有志がもっと銚子電鉄を盛り上げようと人間対電車の駅伝を企画する。往復の勝負で、電車は駅の停車時間や折り返し駅での長い停車時間があるので勝負になるわけな。こちらは脚本がよくできている。まあ予定調和ではあるのだが、駅伝のあと一人が集まらない高校生側の物語、主人公と母の確執と和解、歌手の夢が破れて町に流れてきた女性、認知症の元駅長、駅伝イベントで使う古い車両の部品が前日に故障、メンバーの一人が当日になって走れなくなる、いろいろなエピソードをからめて駅伝のスタートが切られる...主役の女の子、デビューのころの堀北真希の雰囲気だが、けっこう地味な子だな。でも私が観に行ったマイナー映画の主役はみんなブレイクしてるから君もがんばれ。


     
日本のアニメ、とくに永井豪を愛して止まないイタリアの監督が作った映画。ただ本当に鋼鉄ジークが出てくるわけではなく、小悪党の主人公が港の水中に放棄された核廃棄物の影響で超人になる。だが小悪党なので、その力を正義のために使うのではなく怪力でATMを引き剥がして部屋に持ってきたり現金輸送車を襲ったり。同じアパートに住むアニメマニアのちょっと頭が足りない女性のピンチを救うと、彼女が彼を「鋼鉄ジーク」と思い込む...だんだんその女性に心を惹かれたり、組織の内部抗争に巻き込まれたり、内容は伏せるがクライマックスではある理由でその力を人のために役立てようと思い、ボスとの対決になる。ラストでニュースから流れる「自分には損にしかならないこと他人のために行なった彼こそヒーローです」が泣ける。