真夏の映画まつり「青空エール」

行ってきたよ。公開して1ヶ月を過ぎたので上映館、とくに夜の回がほとんどなくなって品川プリンスの隣の映画館。私が嫌いな映画館のナンバー1は新宿ピカデリーだったが、こっちのがダメだ。品川駅からすぐ、商業施設・ホテル・水族館・ボーリング場が隣接、スクリーンが10個くらいある、おそらく都内でも有数の集客力がある映画館にもかかわらず、チケットは回転が悪い自動券売機で、しかも4台しかない。よってチケットを買うのに大行列。めったに満席にならない本八幡のTOHOシネマズだって8台くらいあるのに。新宿ピカデリーも客が多いが、あそこは人力の発券でピーク時は6人くらいで回している。いままで4人でやってたから自動券売機も4台でいいやと思ったのだろうが、自動券売機は客がもたもたして時間がかかるので倍近い台数を用意する必要があるのだ。チケットを見せて中に入るゲートがあるのはよそと同じだが、中のスペースが狭いので上映10分前にならないと中に入れない。よってそこがまた大行列。映画を見るのに2回も行列に並ばないといけない...もう二度と来たくない。
この映画も原作がマンガだよな。全19巻の原作を2時間で上映するので枝葉をそぎ落として駆け足の展開になるのは必至。物語に深みはないがイベントがつぎつぎに起こるので2時間超の映画なのに飽きなかった。たぶん原作は違うと思うのだが、19巻を2時間に縮めたために、最近はなかなか無いくらいベタで予定調和の展開。昭和の青春ドラマの総集編を見せられているようだが...

     それが意外とイイ

なんだ、なんなんだ、この快感は。予想のとおりに物語が進んでいく安定感。そろそろ起こるはずのピンチが起こる安心感。前半は克服できない障害をラストでは超えていく達成感。ダメだろ、このベタな展開で泣いちゃったらオレ...これだけベタな映画なのにそのベタさが鼻につかないのは脚本と演出の巧さだが、どちらかというと無個性でアクがない太鳳ちゃんの存在も大きい。
原作のキャラは違うのだろうが「orange」と「青空エール」の太鳳ちゃんはほとんど差がなかったよ。次作かその次くらいでは違う役に挑戦しないと固まってしまうかもしれない。でもそれはこの年代の女優全員に言えることか。吉永小百合だってずっと吉永小百合だったか。最後に久しぶりに見た志田未来ちゃん。「女の子」から「お姉さん」を飛び越してちょっと「おばさん」が入ってしまっているのが心配...