昭和歌謡大全集「逢いたくて逢いたくて」

昭和といっても限度があるだろう。もうこれは古すぎて誰も付いてこられないのではないか?
     園まり
知ってる人も知らない人もまずは動画を見てちょうだい。
     
これは強力だろ。ただ歌っているだけなのに見応えがある。生で歌っているのにこういう歌い方ができる。歌謡曲がニューミュージックからJ-POPに進化し、演歌は演歌で生き残っているが、「歌謡曲」としか言いようがないこの系統が進化の袋小路に突き当たって消えてしまったように思う。現代の日本ではどこにもカテゴライズできないよな。ニーズはあると思うのだが。
でもさ、「じじい=演歌」という構図があるけど、私がじじいになったら演歌なんか聴かないよ。同じじじいでも昭和30年代と20年代と10年代の差はでかいぞ。いまはシルバー世代で一括りだが、そのころになったら別のセグメントとしてそれぞれのマーケティングが必要だと思うな。フォークソング世代の30年代と演歌世代の10年代と無法な20年代。なぜ20年代だけ無法?! こいつら「俺たちはビートルズ世代だからよ」とか言うけど、ビートルズの曲が日本に入ってきたときは新しすぎてほとんどの人は注目してなかったと言うじゃないか。
さて、園まりだが検索をするとオフィシャルサイトがある。開くかどうかかなり逡巡した。見るな、「逢いたくて逢いたくて」を歌っていた22才の園まりだけを墓場まで持って行くんだ。だが誘惑に勝てずに開いたら、ふつうに可愛いおばさんだった。今年で71才だけどおばあさんという感じではなかったな。中尾ミエ伊東ゆかりと3人でコンサートをやっているらしい。残念ながらこの3人の中で若い頃の面影がいちばん無いのが園まりだ。