健康不安など誰だってあるわい

こんなニュースがあった。

  「美味しんぼ」一時休載へ*1

日本には古来よりこの状況を表現する言葉がある。

  やり逃げ

原作者はもともと変な人だからしかたない。左寄りの変な人だ。左寄りの変な人は右寄りの変な人より数が多く悪質だ。この変な人が生放送で変なことを言ったのならしかたない。もともの変な人なのだから。だがマンガの場合は変な人が書いた変な原稿をマンガにして出版するまでは多くの工程がある。なので小学館の責任のが重い。だが小学館の出版社としての叡智は別の方向に向けられている。

  「不快な思いに責任痛感」…美味しんぼ問題で編集部


  (中略)

  掲載に踏み切った理由として、健康不安を訴える人の存在などは事実であり、

  「少数の声だから」などの理由で取材対象者の声を取り上げないのは誤りという雁屋さんの考えは、

  「世に問う意義があると編集責任者として考えました」と説明している

実に巧みな弁明だ。「健康不安を訴える人の存在などは事実であり」、これには反論できない。だって健康不安なんか多かれ少なかれ誰にだってある。私だってある。おかげさまで直ったが、あのまま左目が真っ赤だったらどうしようかと思ったよ。2行目と3行目もまちがってはいない。「少数の声」とか「世に問う意義」とか耳に心地よい用語を使って論点をぼかしている。UFOが存在するとか、東日本大震災は米国の陰謀だとか、キリストは難を逃れて日本の東北地方に来たとか、すべてとりあえずは世に問う意義のある少数の声だ。それを誌面で取り上げるのは小学館の自由だ。今回の問題点はそこではないし、それに気がつかない小学館ではない。BUBUKAなら気がつかないかもしれないが、小学館が気がつかないはずがない。本当に気がついてないなら「小学一年生」を発行する資格はない。
そもそも山岡が取材で福島に行っただけで鼻血が出るなら、事故から3年も福島に住んでいる人は鼻血で失血死しているわい。あるいはすでにミュータントになっているとかな。ああ、腹が立つ。だが、我々は小学館安座間美優という人質を取られている。だからよけいに腹が立つ*2