小松彩夏「グラビアアイドルと呼ばないで」−執らないで下さい−レポ(その3)

メイク中も台本を読む小松彩夏
     
時代劇の映画だそうだ。これはマジ? スタジオでダンスの練習をする。依然としてうまくできない。隣にいる女3がアドバイスをしてくれる。
     
彼女をグラマーと見るか、小太りと見るかは意見が分かれる。意気投合して食事。
     
ここから話が転がり出す。女3はほぼストーカー並のファンがいて、突然に現われては写真を撮って去っていく。住まいまでバレているので引っ越しを勧める小松彩夏。翌日から女3を家まで送っていく小松彩夏

  北条「それで彩夏ちゃんが送っていくんだ」

  彩夏「なんか、心配じゃないですか」

  北条「そうだけど...彩夏ちゃんってそういうキャラ設定なの?」

     

  彩夏「え?」

  北条「頑張り屋で、正義感が強くて、曲がったことが大嫌いっていう」

  彩夏「キャラ設定ってなんですか?」

  北条「すげえいい子だし、仲間思いだし、卓球とか意外な趣味があってさ」

  彩夏「・・・・・」

  北条「前から思ってたんだけどさ」

  彩夏「はい...」

  北条「嘘くさいんだよね。できすぎてんだよね。

     お人形さんみたいにかわいくて良い子だしさ。そこに取って付けたような意外性があってさ。

     ホントにそういう人なのって気がするんだよね」

  彩夏「・・・・・」

  北条「小松彩夏ってさ、なんかすげえ嘘くさいんだよ」

     

  彩夏「北条さん...いま、すごい失礼なこと言ってる自覚あります?」

     

  北条「・・・・・」

なんだよ、こいつ。そう思うなら、それを引き出すのが密着取材のレポーターの仕事だろ。本人に向かって言うことじゃない。意外性って、卓球くらいたいしたことないだろう。1日9食とか、習字のが意外だと思うぞ。正義感はあるさ、セーラー戦士だから。
翌日、卓球場で壁打ち。いつものように続かない。

  彩夏「北条さん、前に私の印象を聞いたとき、かわいいって言ってくれましたよね。

     でも、ほかには? って聞いたときもかわいいしか言わなかったですよね」

     

  彩夏「私、よく言われるんですよ。もっと本音で話しなよとか、

     ホントはそういう子じゃないんでしょとか、作ってるんでしょとか。

     でも私は作ってなんかないし、いつも本音で話してるのに...

     いい人ぶってるだとか、めんどくさいだとか」

     

  彩夏「結局.....人間的な魅力が無いんですよね...

     かわいいだけなんですよ...」

数年前に記事にしたが、いまのアイドルは見せすぎるのだ。悪い人ぶり過ぎなのだ。現に悪い人なのかもしれないが。70年代アイドルに比べたら小松彩夏なんかふつうだろ。当時のアイドルは完全に作ってたぞ。さらに時代をさかのぼれば「吉永小百合はウンコをしない」とまで言われてたんだから。ダークな面をちょっとだけ見せて「ほら、私ってばふつうでしょ。自然体で生きてるでしょ」という方がよほど作っているだろう。吉田拓郎先生も「自然に生きてるってわかるなんてなんて不自然なんだろう」と歌っておられる。気にするな、小松彩夏。建前を真面目にやらない人間に本音を語る資格なし、それが私の持論だ。私の持論なんかなんの励ましにもならないか。
翌日、またダンスのレッスンに励む小松彩夏
     
おお、セーラーヴィーナスの顔になっている。番組の後半、ここで提示された小松彩夏の悩みを彼女がどうやって解決するか。小松彩夏はどうやって自分を承認するかだと思うだろ。私もそう思ってたよ*1
(つづく)

*1:違うの?