シリーズ「お叱り待ってます」−東海道線と中央線

先週の会社の帰り、めずらしく都営新宿線が人身事故で停まっていた。酔っぱらったり具合が悪くなってホームに落ちたという可能性もあるのだが、鉄道の人身事故はほとんどがダイビングだ。この線の人身事故はめずらしい。とろとろ走っているので死ねそうな気がしない。うっかり両足切断で生き残ったら苦しみが倍増。即死の確実性を増すには東海道線か中央線にダイビングしたいと思うのは自然な成り行き。本当にこの2線はよく遅れる。これを使う通勤者はたいへんだ。もちろん、それ以外の選択肢が思いつかなくなってしまったダイバー(ダイビングする人だから)には同情する。だが手段がまずい。鉄道へのダイビングは他人に迷惑をかけすぎる。遺族に賠償金の請求も行くのだろう。
だが、私はJRの怠慢も糾弾したいと思う。世のあらゆる対策というのは、市民が冷静沈着は判断に基づいて合理的かつ論理的な判断をすることを前提に行なっても意味はない。むしろ「世の中はバカであふれている」を前提に行なうのが対策というものである。大型の裁断機は両側にスイッチが付いていて、両手で押さないと刃が降りない。新幹線は地震が来たらとりあえず運行を止める。交通事故が起こるのを前提にシートベルトの着用を義務づける。同じようにダイビングを特殊な事象と考えないで、東海道線と中央線には人が飛び込むものだという前提で対策を講じるべきではないか? 現に毎週、誰かがダイビングして電車が遅れている。たとえばホームに張り紙をする。

  もっと簡単な方法があります。燻りますか? 混ぜますか?

だがこれで思いとどまるような人なら、別の手段に変更するような人なら最初からダイビングなどを選ばないだろう。私は考えたよ。別に何かを新開発する必要など無い。すでにJRが持っている物で十分だ。
      ラッセル車
先頭車両をこれにすれば、ダイビングした人を脇に弾き飛ばすので電車の運行に支障はない。いや、待てよ。飛ばされたダイバーがホームにいる人にぶつかったら事故になる。しかも中央のとがった部分で胴体が切断され、上半身は上りホーム、下半身が下りホームに飛んできたら怖すぎる。これは良くない方法だ。こんなのもある。
     
これならミンチになって内部に取り込むので終点まで行ってからタンクの内容物を遺族に渡せばいい。いままでだってダイバーはグチャグチャになっているのだ。合理的な方法だと思うが、これを「殺人だ」と言いがかりをつけるサヨクが出てくるかもしれない。なるべくなら命を救う方がいいのか。それならこんなのもある。
     
前のシャベルの部分で弾かれて上に乗っかるので列車は停めずにそのまま終点まで行く。するとホームにあふれんばかりにいる通勤者の晒し者になるので抑止効果にもなる。だが無傷で上に乗っかればいいが、弾かれたときに大けがをして全身血だらけ、手足が変な方向に曲がった人を乗せて走ったら日教組が文句を言いそうだ。たとえ死ぬつもりだった人だとしてもだ。
こう考えると、どのラッセル車もそれぞれ一長一短があり*1決め手に欠ける。なにより遅そうなので東海道線や中央線特別快速の先頭車両にしていいのだろうか*2。案外、こういう列車の方が抑止効果があるのだろうか。
     
お叱り待ってます...

*1:短しかねえだろうがよ

*2:もっと根本的な部分でダメだろ