北川景子「大女優への道」−「筆談ホステス」レポ

一昨日の記事に私が「猥談ホステス」と書いたら「漫談ホステス」、「密談ホステス」、「怪談ホステス」といろいろなバリエーションが出てきた。このバリエーションを使って筆談ホステスの続編を考えてみたい*1

  主演 沢井美優「階段ホステス」*2

指名をすると店を出てビルの非常階段に連れて行かれる。そこに並んで座り、子どものころの思い出話をする。心はいつしか神社の石段に座って語り合った幼いころに飛び、

  客A「はっ、オレはなんで泣いてるんだ」

  美優「ンハハハハハ」

  客A「オレはさ、こんな大人になるために一所懸命に勉強をしたわけじゃないんだよ」

  美優「元気を出しなよ、あんたはがんばって生きてきたじゃない」

  客A「う、うん...」

  美優「さ、東銀座の駅まで競争だよ!」

歌舞伎座の前あたりで気持ちが悪くなる客が後を絶たないという。

  主演 安座間美優「寒暖ホステス」

気象予報士の資格を持つホステスで、翌日の天気から寒暖の差まで高い精度で的中させる。外食産業やイベント会社の経営者が好んで指名する。ただ天気予報以外は話がつまらないのが唯一の弱点だ*3

  主演 小松彩夏「決断ホステス」

悩める経営者の味方。どっちにしていいのか判断がつきかねる難しい問題を決めてくれる。

  客B「で、彩夏ちゃん、いま説明したとおり今度のM&Aなんだけど」

  彩夏「・・・・・グーーー」

  客B「彩夏ちゃん、聞いてる?」

  彩夏「あ、はいはい」

  客B「どっちを買収するべきかな」

  彩夏「日航しかないでしょ」

そもそも優秀な経営者が考えに考え抜いてそれでも決断ができない問題など、どっちを選んでも大差はないのだ。悪い結果になったらそれは運が無かったか、どっちを選んでも悪い結果になっただけのこと。大切なのは選択した道を必死に突き進むことなのだ。彩夏ちゃんを悲しませないためにがんばれば良い結果がでないわけがない。

  主演 泉里香「無断ホステス」

銀座のホステスのあいだでささやかれる都市伝説。その店には6人のホステスしかいないはずなのに、いつのまにか7人目のホステスがいる。「ママ、新しい子を入れたんだね」「なに言ってんの、入れてないわよ」「え?」気がつくと元の6人に戻っていて、店の金が無くなっているという*4

  主演 多岐川華子筆談ホステス2−一言ホステス」

聴覚に不自由は無いのに筆談をするホステス。その割に筆無精なので答えがやたら短い。

  客C「華子ちゃん、俺は学生のころ太宰治が大好きだったんだよ。

     太宰は卒業までにぜんぶ読んだね。でもいま思うとほとんどわかってなかったなあ。

     かっこをつけてただけなんだよね。でもそういう過去の自分が愛おしいっていうか。

     この前も「斜陽」を読み返したらさ、図書館の匂いを思い出したんだ。いいよねえ

     華子ちゃんが好きな作家ってだれ?」

  華子「不二雄」

いいなあ、どれもいい。ドラマ化してくれんかのう*5

*1:すでに「レポ」じゃねえし

*2:「だん」だけど「談」じゃないだろ

*3:それは致命的じゃないのか

*4:ただの泥棒だろう

*5:レポはどうしたの?