戦士の女優度を判定する(後編)

実写版の放送が終わってから2年8ヶ月。この間に沢井美優はたった183分、つまり3時間しか女優をしてない。これではあまりにも悲しい、悲しすぎる。沢井美優が演じたシーンでいちばん悲しいのはact43だと思ってたが、実生活がいちばん悲しい。これでは高校の演劇部に所属している私の娘の女優時間のがはるかに長いぞ。演劇...舞台...ミュージカル。
マスメディアに乗らないミュージカルを計算から除外したが、やはり女優時間に含めて計算し直してみよう。昨年のミュージカルが三越劇場で9日間、夏の地方公演が13回、冬に2回で合計24日間だ。千葉は2回公演だったので延べ25日間。三越劇場は1回だったか2回だったかわからない。ネットで調べると少なくとも日曜日は2回だったようだ。平日はどうだったんだろう。よくわからないから延べ30日としよう。1回が2時間、120分。これで計算するとミュージカルだけで

     3,600分

もう183分なんか足さなくてもよい。どうだ、小松彩夏を抜いて、小池里奈ちゃんより1,000分近く多い。やっぱりミュージカルに出演するってすごいことなのね*1。またテレビドラマは50分のドラマに5秒映っただけでも50分に数えていたが、このミュージカル、沢井美優はほとんど舞台の上にいる*2。3,600分は50分のドラマの何回分に相当するかを計算すると68回。実写版の放送が終わって2年8ヶ月の間に68回、つまり月に2回ずつ1時間ドラマに出たのに相当する。しかも1時間ドラマで最初から最後まで画面に出ずっぱりという人はいないだろうから脇役級で週1のドラマに2年8ヶ月ずっと出ていたのに相当するのではないか。
もう一つ。私の娘が言うには、演劇の難しさはセリフが無いときの演技だそうだ。テレビや映画はセリフや動きが無いときはフレームに入ってない。ところが演劇は舞台に上がったら最後、袖に引っ込むまでずっとフレームインなのだ。自分のセリフや動きが台本にまったく書いてないのに5分以上も舞台の上にいることなんてざらにある。そのとき、どういう顔の表情、手の動き、身体の向きでいるかを考え、台本に無い演技をするのが演劇の難しさだと娘が言う。たしかに3,600時間のうち、3,400時間は同じ芝居をしていたわけだが、その密度と1回の演技の長さがテレビドラマとは比較にならない。それを30回こなし、さらに今年も公演を行なう沢井美優、紛う事なき女優と言ってよい*3
観客が50人くらいしかいなかった千葉市民会館での公演だって、沢井美優の女優人生の血となり肉となりお腹のプルプルになっているに違いない。小松彩夏小池里奈ちゃんがテレビで、北川景子がスクリーンで女優をしているとき、沢井美優もまた日本のどこかで確かに、そして確かな女優だったのだ。こうなると沢井美優ウォッチングのタイトルを変えなければならないな。明日までに考えよう

*1:当然、松下萌子は同じ時間だけ出ているけど戦士じゃないから取り上げないよ

*2:http://d.hatena.ne.jp/M14/20060920

*3:やっとゴールに来た。ここまでの道のりの長さよ