がんばれ沢井美優「ようこそ!うさぎちゃんリターンズ」−特別編−

8月4日、うだるように暑い東京。大田区民ホールでの公演終了後、私とこっちよ!隊員はついに沢井党mixi支部への潜入に成功した。沢井党mixi支部...党員は、北は仙台、南は鹿児島まで広く分布する。これは当局の一斉検挙にあっても誰かは生き残り、党の復活をさせるためだと聞く。その活動は謎に包まれ目撃者は皆無。なにしろ沢井美優のイベントに行くブロガーは全員が沢井党mixi支部なのと、イベント自体が少ないので目撃機会が圧倒的に少ないのだ。
公演が終わると全員が会場前に集結。そこで反省会が始まる。なにしろこのミュージカルは全員が10回近く(以上?)見ているので、セリフ・唄・演技がすべて頭に入っている。妖精の唄の出だしが少しおかしかったとか、あそこのシーンは今日はタイミングがばっちりだったとか、微に入り細にわたり検討が続く。あまりにみなさんが真剣だったので言えなかったが

     あのぅ、あなたたちが反省してもしかたないんですけど

と心の中で叫ぶ。それが終わると今度は自慢大会が始まる。全員が最前列か2列目で観劇をしているので「美優ちゃんと目が合った」「萌ちゃん、俺が来てるのに気がついたよ」「妖精がアイコンタクトをしてきた」口々に自慢をする。この自慢話は一定のパターンがあり、誰かの自慢に対して「それは妄想だ」と決めつけてから「だけど俺とは本当に何度も目があったんだよ」と自慢をする。これが延々と続くので言い出すタイミングを逃してしまったが

     あのぅ、あなたたち全員が妄想なんですけど

と心の中で叫ぶ。それも33度の戸外で汗びっしょりになりながらだ。反省会が終わるとみんなで出待ちの場所に移動する。万丈さんがホールの見取り図を取り出して出待ちスポットを調べる。なにしろ沢井党は毎回、綿密に会場の下調べをして入り待ちをする。出演者も毎回はじめての会場なので、会場まで来たもののどこに行けばよいかわからない。それを党員が教えてあげているのだ。この公演の時間進行を支えているのは沢井党なのかもしれない。
今回の会場、タクシーに乗るか電車に乗るかで出口が異なる。沢井党のどなたかが「電車で行くってさ」とみんなに告げる。え、その情報の出所はなんなの?と万丈さんに聞いたら「彼が聞きに行ったんですよ」。すごいぞ沢井党!!なんでだ沢井党!!万丈さんによると、今回のミュージカルの劇団関係者の間で沢井党の信用度は抜群なのだそうだ。

     1.出待ちでは沢井美優だけでなく出演者全員のお見送りをする

     2.お見送りをするだけで、写真を撮ったり握手を求めたりしない

考えてもみたまえ。私が「ようこそ!うさぎちゃん」でレポしているように、このミュージカルはとんでもない田舎ばかりなのだよ。その全会場に沢井党は誰かしら見に行っているのだ。昨日のブログで東京から3時間40分かかると書いた大熊町にもトンカツさんが行くのだ。新宿発のバスに乗ったり渋谷が会場の小松彩夏のイベントとは移動時間も移動費用も宿泊費用も桁違いにかかるのだ。
出口で待つこと1時間、やっと出演者が一人ずつ出てくる。うう、沢井党はどの出演者とも完全にお友だちだ。3人目くらいで沢井美優登場。「また明日!」「また来週!」おいおい、小学生か。さすがにトンカツさんが明日も行きますと言ったときは沢井美優が驚いていた。沢井美優は姿が見えなくなるまで何度も振り返って手を振ってくれた。本当にいい子だ。
黒の妖精や王様の見送りもして解散になった。私から見た沢井党mixi支部を一言で表わすなら

     まるで劇団関係者

だ。たしかにこれだけの回数を見に来れば関係者だ。この人たち、9月になって公演が終わったらどうやって生きていくのだろう。このエネルギーをどうやって昇華して行くんだろう。ああ、だから弓原七海