同じ空の下で(その1)

2泊3日の出張に出た水曜日の夜のことである。21時ごろ新幹線を降りて夜のビル街をホテルに向かう。新幹線を降りてから何か心に引っかかっている。ホテルの部屋に入りくつろいでいても心のモヤモヤは晴れない。

     わたし、なにか忘れてる。そうよ大切なこと。忘れられるはずないこと。

     うさぎちゃん!

そうだ、ここはどこだ!今日は何曜日だ!

     水曜日の名古屋だ!

レインボーチャンネルを見ている場合ではないぞ。実写版セーラームーンの再放送が見られるではないか。そもそも放送は何時から始まるんだ。2時台なのは覚えているが時間がわからない。そうだ、携帯電話で自分のブログを見よう。たしか小松彩夏強化週間の中間くらいだった。ところで私が使っているブログのレイアウト、本当はカテゴリや最新の日記をサイドバーにしたかったのだが、携帯電話で見る場合は実に都合がよい。サイドバーがあるとなかなか本文に到達しないのだ。あった。

     4月5日より毎週水曜日深夜2:45〜再放送!

偉いぞ俺!見事だ自分!目覚ましを午前2時40分に合わせる。このベッド据え付け型の目覚まし、過去にこんな時間にセットした人はいないだろう。これは起きる時間ではなくて、夜更かしの人が寝る時間だ。結局、寝るのが1時ごろになってしまったが、次に目が覚めたときはLeo16さんと同じ名古屋の空の下で、実写版セーラームーンの再放送をリアルタイムで見ているわけだ。
(つづく)