最終回の意味(その1)

この駄文はまだ続くが、ネタが出そろったところで最終回を考えたい。多くの視聴者同様、私も最終回を見終わって「なんじゃこりゃ」と思ったのだ。最後の四天王のシーンが号泣ものだったので満足はしたが、これが無ければテレビをひっくり返しているところだった。SpecialActのラストはボスキャラに変身した黒木ミオをみんなで倒して*1大団円となる。アニメの最終回もベリル(メタリアだったか?)を倒して完結。これが普通だろ。なぜセーラームーンがボスキャラなのだ。血迷ったか小林靖子
実は、過去の日記*2はすべて最終回の意味を考えるための前提条件として示したものだ。「12/25〜26 前世と現世の非対称」で仮説1の立場を取ればセーラームーン同様にプリンセスセーラームーン(略してプリムーン)も前世には存在しなかった人物であり、月野うさぎ=セレニティとは別人なのだ。番組ではプリムーンを沢井美優が演じているからややこしいが、もし別の役者が演じたと仮定してact36から見直すと、ここから最終回までの展開はわかりやすいものになる。仮にプリムーンを細○数○としよう。*3

  • エンディミオンとの恋が遂げられなかったセレニティの怨念である細○が幻の銀水晶に取り憑いている

  • 前世でのエンディミオンとプリンセスの恋の相似形である衛とうさぎの恋が破局を迎えそうになると、銀水晶の中の細○とうさぎの思いがシンクロして、細○が実体化する。それがプリムーンである

  • 細○は圧倒的な戦力を持つが、正義のためや地球を守るために戦うのではない。エンディミオンを取り返し我が物にするため、また細○の宿主であるうさぎの身体を守るため*4に目の前の脅威と戦う。ただ自分のためだけに戦う究極の迎撃型ヒーロー(12/18)である

act36でのプリムーンの登場が、沢井美優の神々しいばかりの美しさと凛とした名演技、および鈴村監督率いる爆発チームの活躍により、あまりに衝撃的だったため私たちはプリムーンに強い思い入れをしてしまった。またアニメを見ていた視聴者は「セーラームーンS」以降のたび重なるムーンのバージョンアップ版に慣らされていたので、プリムーンを改良型セーラームーンだと思いこんでしまった。そのために悶々とした最終回を味わうことになるのだが、プリムーンをセーラームーンとは別の人物とすれば、仮に細○数○とすれば、以降の展開が変わってくる。
(つづく)

*1:なぜマーズがいない。「大人の都合」というやつか

*2:日記か?日記じゃないだろ

*3:私はこの人が大嫌いなのだ。ズバリ言うわよって、あんなことぐらい私でも言えるのだ。毎回、誰でも考えつく当たり前のことを言っているだけだ

*4:個人としてのうさぎを守るのではなく、細○の乗り物としてのうさぎの身体を守るのだ