勢いで劇場版も見ちゃったよ。
連続ドラマの劇場版って、1話完結のドラマだったら新しい話を作れば良い。劇場版なので1時間半から2時間、よくあるパターンはドラマ版にはいなかったゲストキャラが出て、その人が重要な役割を担う。1話完結ながら連続しているストーリーの劇場版なら外伝とかスピンオフになる。その話が挿入されてもドラマ全体の世界観が壊れないようにするわけだ。これも客寄せのためにゲストキャラが出る。ところがこの映画はそのどちらとも違って、ドラマの最終回のその先。もともと14話の話で、10話だけドラマ化して、残りの4話分を劇場版にしたみたいな感じ。なので劇場版だけのゲストキャラはいなくて、登場人物はドラマ版と同じ。舞台が岡山県のドラマなのだが、劇場版は東京の五反田で路上ライブをしたら誰も立ち止まらなかったというエピソードはあるものの、それ以外はロケ場所も同じ。上映した映画館に謝れというくらいドラマ版なのだよ。ではつまらないかというと、ドラマ版を見ていた人は必見。ここまで見ないとストーリーの全貌がわからない。主人公が推しているメンバーがすごく微妙でファンが2人しかいない設定がここで生きてくる。主人公がパン屋で働いている設定も、ドラマ版ではただいるだけだったヲタク友だちの妹もパン屋の同僚も、劇場版では生きてくる。これは原作準拠なのか劇場版のオリジナルストーリーなのかわからないが脚本が二重丸。
劇場版まで見てつくづく思ったが、推し活、つまりアイドルを好きになって応援するってアイドルとファンの間で行われるゲームなんだよね。「◯◯ちゃん、大好き」「ありがとう、私も△△さんが好き」と言っても、交際に発展したり肉体関係を結んだり結婚するわけではない。そうならないことがわかっているから、この場限りのことであるから、学校や職場で言うには覚悟が必要である「好き」を言える。ゲームだから好きな相手がこの映画のように同性でも問題ない。地下アイドルクイズを何回かやったが、どうせ地下アイドルなんだからファンと交際したって大目に見てあげなよと書いたが、あれは間違ってた。本当に交際したらゲームが成立しなくなってしまうのだ。シューティングゲームで「本当に死ぬわけじゃないから」と弾幕に身をさらしたらゲームとしてつまらないのと同じだね。最後に、主人公に教えられるのは、厚い壁をブレイクスルーするのに必要なのは狂気だな。理性で諦めていたことを狂気で突破する。

劇場版でも圧倒的な存在感の淀屋橋うめ。
