冬の映画まつり「真・鮫島事件」「罪の声」

観たかったのはつぎの「罪の声」で、もう一本の時間帯に良いのが無かったんだよ。

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日本三大ダメ映画が更新された。

 しろゆり団地
 劇場霊
 真・鮫島事件

 秋元が関係してないのにここに入るのはたいがいだぞ。仮面ライダー泉里香と共演した佐野岳くんは良かった。エンドロールで彼が最後の一枚看板。すごいぞ、泉里香の弟。まあ、そのくらいの出演者だということだ。たぶん映画制作者はホラー映画をなめてるんだよ。お化けを出すとかびっくりさせればホラー映画になると思ってるだろ。違うぞ。SFと同じで、ある世界観が提示されて、その中では合理的に、正しい因果関係で話が進行しなければならないのだよ。この映画は滅茶苦茶。主演の武田玲奈、この人は目が大きくて、しかも黒目が大きい。なので大きいスクリーンいっぱいにアップになるとすごく怖い。そこだけは怖かった。

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 原作は良かった。グリコ森永事件を題材にしたミステリー。新聞紙上で特集をすることになり関係者の証言を調べ直す小栗旬。他界した父親の持ち物から出てきたカセットテープ。身代金の受け渡し場所を告げる電話に使われた子どもの声が録音されており、それは幼い自分の声だと気づき時間を調べる星野源。中盤でこの二人が出会い真相の究明に進んでいく...原作に忠実に映画化すれば佳作以上になるのはわかっているくらいの原作だが、問題は2時間にまとまるか。実際は2時間20分だったけど、良かったよ。声が使われた子どもがあと2人いて、その2人の哀れさを後半の軸にしたのも良かった。星野源のお母さんがこの人誰だっけ?と思ったらなんと梶芽衣子! その梶芽衣子の若い頃が阿部純子。いま公開されている「461個のおべんとう」にも出ているし活躍してるじゃないか。AMUSEの「チョイ役若手女優枠」を獲得したんだね。