新年ビデオまつり「いつも月夜に米の飯」「案山子~KAKASHI~」「カリスマ」

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黒沢清監督、役所広司主演、「CURE」をはじめいつもの組み合わせ。怖くはない。寓意性が高く難解な感じがするが「CURE」ほどではない。逮捕に失敗し人質と犯人を死なせてしまい休職中の刑事がたどり着いたのは山奥の村。死滅寸前の森に残った一本の木。それを守ろうとする青年と、あの木が出す毒で森が枯れているんだと主張する学者、開発のためのその木を切ろうとする行政。その3者の争いに巻き込まれる主人公...後半、どんどん物語がツイストし、それぞれの主張の裏にある本当の動機に自分自身が気がついたときカタルシスとなる。って、まとめ方で良いのかもわからないややこしい映画。

 

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ホラー映画なんだが、まったく知らないな。共演が柴咲コウなので、それなりにちゃっとした映画のはず。原作は伊藤潤二。ということはヌメヌメ系か取り込まれ系か。いかにも伊藤潤二が作る話という感じだが、映像はそれほどチープ感がなくしっかり作られた映画だった。だが、柴咲コウが出てこないままエンドロール。あれ? よく見たらこれは20年前の映画。そしてこれが20年前の柴咲コウ

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準主役だったよ。ぜんぜんわからなかった。

 

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ストーリーの骨格はそれほど悪くないんだよね。だが高校生の主人公、男をつぎつぎに取り替える母親(つぎつぎに捨てられているのかもしれない)、店で働くイケメンの料理人。母親が失踪したと連絡を受けて故郷に帰る主人公。故郷が、この店が嫌で嫌でしかたない。だが料理人が作ったおにぎりのおいしさにびっくりし、店を手伝うようになる。彼にひかれる主人公。だが彼が好きなのは母親で、彼は主人公のことを未来の娘として見ていた。男に捨てられて戻ってきた母親。物語はここまでのお仕事物から、愛憎渦巻く三角関係のドロドロ劇になる...この3人の言動がいちいち極端で付いていけない。視聴者の気持ちを物語に引き留めるのは主人公の魅力なのだが、残念、主役がいまいち可愛くなくて演技も残念。