真冬の映画まつり

映画の内容より、今回はあこがれの丸の内ピカデリー2階席の最前列。視界を遮るものが何も無く、スクリーンが目の高さ。ここ最高だろう。もう大満足。ではそういうことで...

いちおう映画の感想も書いておく。原作は中村文則のミステリー。幸いなことに内容はまったく覚えてない。2013年11月に読んでいるので感想を調べたら*1、手紙とか手記で事件の様相が少しずつ明らかになっていくのだが、これは誰が書いたものかが伏せられていてラストで意外な犯人という展開だったと思う。こういう小説は映像化が難しい。その点ではよくできていたと思う。ただし犯人、さらに犯人が犯行に及ぶ原因を作った人、みんながみんな大胆な行動をするので、その必然性というか人物に感情移入ができてはじめてリアリティが出てくるのだが、そこはどうだったか? さらに主役とヒロイン、これはダメだろう。主役がこの人だったらヒロインはちゃんとした女優にしないと。ヒロインがこの人だったら主役はヒロインの分もカバーできる人でないと。この前に行った映画館でこのヒロインの新作の映画のポスターが貼ってあったが、なぜこの人を使う? セリフがちょっとくらい下手でも映画は表情が生き生きしている人でないと。いろいろあって、ラストは犯人が海岸に来る。ここは殺された恋人との思い出の場所。犯人は慟哭をするのだが、ちょっと待て。そもそもの原因を作ったのは君だろう。その点への反省とは言わないが、後悔とか悔恨は無いのか? そこが気になった。