ウルトラマンジード・最終回

泉里香が出るドラマを出演回だけちょっと見ただけで、今年ちゃんと見たドラマは北川景子の単発ドラマと、このウルトラマンジードだけだったよね。昨日の今年の映画の感想でも書いたが「まだこんなアイデアがあったか!」という作品は賞賛されてよい。
悪のウルトラマンであり、主人公リクの父親であり、ウルトラマンジードを作ったウルトラマンベリアルが再び地球に降臨。宇宙に拡散したウルトラマンキングのエネルギーを吸収しつづけているので前回より強大になっている。2段階変身の最強形態であるロイヤルメガマスターでも歯が立たない。
     
あえなく撃沈。もとの素の状態に戻ってしまう。
     
ベリアルが蓄えたエネルギーを放出させる兵器をAIBが開発した。それをベリアルに打ち込もうとしたが失敗。ウルトラマンゼロも深手を負ったのが先週。ゼロがそのミサイルを脇に抱えてベリアルに突進。
      「ベリアルーーー!」
ドスを脇に抱えて、相手の名前を叫びながら突進するのはヤクザ映画からの基本フォーマット。
     
見事にベリアルからエネルギーの放出が始まるが、ゼロも返り討ちにあってベリアルの爪に体を刺し抜かれる。ゼロは変身が解除されて、サラリーマンのレイトが地表に投げ出される。でもどうすんの? まもなくウルトラマンジードへの変身も解けてしまう。そうなると20時間は変身できない。と、ここで。
     
地球の異変を察知して光の国からウルトラの父がやってくる。ウルトラ父がベリアルを押さえ込みフォースフィールドを張って20時間の時間稼ぎ。
     
左下の方でジードが消滅。レイトは病院に担ぎ込まれる。
     
奥さんと娘、AIBのモアが駆けつける。奥さん役の長谷部瞳が168cm、モア役の長谷川眞優が171cm。二人とも泉里香よりでかい。
     
「晩ご飯を作って待ってるからね」と別れたが、それどころではなくなってしまった。20時間が経って、父も力尽きてフォースフィールドが消滅。
     
いよいよ最後の戦い。リクはベリアルとの決着を、ライハは両親のかたきの伏井出ケイとの決着をつけに行く。この伏井出ケイの話をいままで書いてこなかったが、ベリアルの手先の宇宙人で、彼を演じている渡辺邦斗さんの名演技がドラマ部分のクオリティを上げた。泉里香が出演した「カンナさーん」で、カンナが再就職を頼みに行ったデザイン事務所の所長をやってた人ね。リクはウルトラマンジードに変身。最終回らしく、変身バンクは使わないで歩きながら変身。
     
     
ライハは地上戦。山本千尋の身体能力が半端ない。剣を手に持ったまま空中で回転。
     
滞空時間の長い回し蹴り。
     
完全に志穂美悦子梶芽衣子を超えているが背が低いのが残念。伏井出ケイ、最後はライハの太ももを見ながら消滅。
     
ウルトラマンジードはベリアルに苦戦。高速道路で殴られる。
     
カラータイマーも点滅。だがリク=ジードは一歩も引かない。その意思に共鳴してウルトラマンキングが出現。ジードの2段変身の4形態がいっぺんに現れる。
     
5人そろって、さながらウルトラマンジード戦隊。過去のシリーズと違うのは、ウルトラマンジードはベリアルが作った偽ウルトラマンなのでウルトラ兄弟は助けに来ない。その代わり、たまたま地球に寄った、映画版のウルトラマンでは何度もベリアルと死闘を繰り広げたウルトラマンゼロが一緒に戦い、加えてウルトラマンキングウルトラの父がいるわけだな。最後はウルトラマンジードとベリアルの肉弾戦。精神世界ではこうなっている。
     
ヒーロー物は敵がどんどん強くなって、ヒーローの技もどんどんエスカレーションするでしょ。初代ウルトラマンスペシューム光線にあたる、腕をクロスして放つ光線が「レッキングバースト」なのだが、放送回が2ケタになると出てこない。このシリーズがよくできているのが、大事なところで思い出したようにレッキングバーストが出てくる。最終回も決め技はレッキングバースト。
     
ベリアルは消滅。ジードの戦いは終わった。元に戻ったリクの前にウルトラマンキングウルトラの父が現れる。
      「また会おう。若きウルトラマン
これは大事なセリフで、偽物のウルトラマンであるウルトラマンジードが、ウルトラマンとして認められたわけだ。このドラマは悪のウルトラマンによって作られたリク=ジードが、キングや父にウルトラマンとして承認され、市民にヒーローとして承認される物語なのである。エピローグは
     
3人のヒロイン、ライハとAIBのモアと人工知能のレムの痴話げんか。そしてレイト一家とゼロの別れ。
     
     
奥さんは旦那からゼロが出て行ってほっとしているだろうな。ゼロはレイトの娘を自分の娘のように愛情を持っていた。光の国に帰ったときに父親のウルトラセブンに地球の様子を聞かれるが、ゼロは娘の話しかしないのでセブンがうんざりするような気がする。ラストシーンはレギュラー全員でジャンプ。
     
右端のシャドー星人のゼナ。演じているのはスーツアクターの人なので跳躍力がすごいが、物語の設定上、顔の表情が変わらない。無表情のまま、誰よりも楽しそうにジャンプしているのが不気味だ。あー、面白かった。映画も絶対に観に行くぞ。