執事のあんなことこんなこと

「謎解きはディナーの後で」に出てきた執事。アニメにもよく出てくる執事。でもふつうの人は会ったことも見たこともないだろ。そんな謎多き執事のインタビューがあった*1。その3まである長い記事なので要点を書いてみる。ただ書いてもつまらないので「予想どおりのこと」、「予想以上のこと」、「予想と違ったこと」に分けて書くね。

  (予想どおり) ご主人は大富豪

中にはドラマみたいに先代からお仕えして、という人もいるのかもしれないが、このインタビューに答えている人はサラリーマンから執事になって、いまでは執事を派遣する会社を起こした。とにかく土日も休みなしなので年間で2000万円くらいもらうそうなので相手は大金持ち。お客さんは外人も多い。

  (予想以上) 金持ちが欲しいのは時間と健康

金はある。だが時間と健康だけはどうにもならない。成田から東京に行くのに道が大渋滞で叱られた。次回からはヘリコプターを使ったらたいへん喜ばれたと。

  (予想以上) どんな要求にも応える。ただし使う金は無制限

ヨーロッパのテレビ番組が見たい→屋上に巨大なパラボラアンテナを設置。温泉に入りたい→庭のボーリング調査をして温泉を掘り当てる。2時間後に成田からプライベートジェットで帰国するときに持って帰りたいものがある→丸川のフーセンガムのストロベリー味1000個とカルピスウォーター500本を急いで集める。この人のポリシーが泣かせる。

  どんなご依頼でも真剣に取り組むようにしています。もしかしたら、それは母国で待つ大切な方へのお土産かもしれませんし、

  どんな想いが込められているかは分かりません。だからどんな些細なことを依頼されても、全力で取り組んでいます。

いいねいいよ。

  (予想外) 食事は運ばない

それはメイドやシェフの仕事。執事は修繕費や光熱費の支払い、メイドやシェフの勤務管理や給与の支払いなど、会社の総務の仕事をする。

  (予想外) 燕尾服は着ない

大富豪は誰に狙われるかわからないので執事はめだった服装はしない。車もリムジンではなくめだたないファミリーカーにする。子どもを送るときはポロシャツとジーパンを着る。これは意外だった。たしかに見栄より安全だな。あとは「カレーが食べたいと言われてもすぐにカレーを出してはいけない」など我々のビジネスに通じる良い話もあった。そしていちばんうれしいのは「家族のように思ってもらえたとき」だそうだ。興味がある人は読んでくれたまえ