北川景子「大女優への道」−ZIP!レポ(その5)−

さあ、きょうで5回目。それにしてもこの面白さは異常だ。過去の北川景子の出演番組では1、2を争う短さなのに。この手のインタビュー番組は、あらかじめスタッフがマネージャーなり事務所にエピソードを聞いて、ある程度の進行台本を作るのだと思う。今回のインタビューが面白いのは、その台本の出来もさることながらMCによるところが大きい。この人、北川景子と同じ事務所のB級アイドルで、北川景子のCMにバーターで出たこともあったように思う。彼女にインタビューの才能があるのかというとそうではなく、よけいなことはいっさい言わない、北川景子に失礼のないように振る舞う、ようするに自分が目立とうとしていないのだ。ふつうの番組に北川景子が呼ばれると、聞き手はお笑い芸人だったり有名タレントだったり。もちろん、北川景子から面白い話を引き出して番組を盛り上げようとはしているのだが、どうしても自分自身も目立たせなければならない。

  MC「ほんとにされてるんですか?」

  景子「本当にそうです」

     

  景子「いちおう商売道具っぽい感じもあるから」

     

  景子「マスクしてゴーグルして」(スタジオ爆笑)

  MC「ヒーヒーヒーヒー」

     

  景子「こうやって(肉を放り投げる仕草)」

どんな商売だよ。肉の解体をしているんじゃないんだぞ。MCは北川景子がしゃべっているので自分の声で音を消さないように笑いをこらえるのに必死だ。北川景子は大まじめなのでよけいにつらい。いいぞ、笑ってもいいんだぞ。この人は変な人なんだから。

  MC「うえ〜〜〜(金切り声)」

     

  景子「効果的ですよ」

  MC「まあそうでしょうけど」

「効果的ですよ」って、MCに同意を求めるな。かわいそうだろ。ついでに手袋もすればいいじゃないか。つなぎの作業着も着れば完璧だ。どんな料理だよ。ステーキの仕上げに酒をかけて炎を出すのがあるよね。あれを北川景子がやったら溶接のお面を用意するな。つうか、野菜炒めとチャーハンでその重装備だと中華料理は無理なんじゃないのか。

  MC「北川さんは兵庫県神戸出身。高校生のときモデルにスカウトされ、単身、上京しました」

     

  MC「これからずっと、

     A.関西弁しかない世界

     B.標準語しかない世界」

キュウーキューはカット。ふつう2問目ではゲストもいっしょにやるのだが、北川景子はどうしたんだろう。カットされたのは残念だ。

  景子「いやあ、これ究極ですね」

     

  景子「でもやっぱりこっちかな」

右下の筧さんがさっきから怒っているのが気になる。すみません、筧さん。べつにふざけているのではありません。ただ、バカなだけなんです。変わり者なだけなんです。
(つづく)