「アサ芸シークレット」(後編)

後編って、前編はいつだよ? もう2ヶ月も前だよ。この2ヶ月の間に夏が終わって台風が来て急に肌寒くなって山が崩れてHEROが高視聴率で終わって火山が噴火してウェザーガールズが日本から撤退して集中豪雨が何度も来て仮面ライダーが終わってグダグダのアジア大会が終わってノーベル賞を日本人が取ってウルトラマンが終わってビッグダディの家が全焼した。すげえ2ヶ月だったな。この号には北川景子の特集があった。

  パーフェクト美女大解剖! 北川景子の3650日!

     

この手の雑誌だと、これからは北川景子といえばこの写真になるのか! スーパーライブからこれになるのね。まあ、いいんじゃない。スーパーライブは5人の美少女の中のひとりだったけど、今度のは引き立て役がうしろに5人もいるから。やっぱ、アイドルは女優と並んじゃいけないよ。で、この特集の中身は新たに撮影をしたとか、インタビューをしたとか、そういった金と時間はまったくかかってなくて、
     
タダで使える舞台挨拶の写真と、「テレビ誌編集者」と「芸能関係者」の談話で構成されているお手軽な内容だ。でもなかなか良く書いてくれているぞ。

  初回視聴率は26.5%。「HERO」は7月期のドラマで他の番組を大きく引き離す高視聴率を上げた。

  その最大の要因は木村拓哉演じる検事の相方にしてヒロイン役の北川景子にあるともっぱらの評判だ。

そうなのか? そうならうれしいけど、「やっぱり松たか子じゃなくちゃ」という声はよく聞くが、最大の要因が北川景子にあるという評判は聞いたことがないけどな。でも私が知らないだけでそういう評判もあるのだろう。じゃあ、来年は映画を作ってみようか。テレビ誌記者の談話。

  今年に入ってからの北川の活躍は瞠目すべきものがあります。2月に「抱きしめたい」、5月に「悪夢ちゃん」と主演映画が

  立て続けに公開。「悪夢ちゃん」は連ドラの映画化で公開前にスペシャルドラマがオンエアされました。

  若手女優のなかで一頭地を抜いた存在に浮上しました。

主演映画2本とスペシャルドラマくらいほかの女優でもやっていると思うが、ここは素直に喜ぼうではないか。しかしこの記者は「瞠目」とか「一頭地を抜いた」とか難しい言葉を知っているな。私は使ったことないぞ。その後は、実力を認められてジャニーズ事務所に指名されているとか、医者をめざして勉強していたがモデル事務所からスカウトされてセブンティーンでモデルデビュー、セーラームーンで女優デビューをしたとか、よく知っている話。芸能関係者の談話。

  ブログを読んでも文章がしっかりしているし、ものごとを深く考えていることがわかる。

  実際に会ってみてもすごく頭のいいコなんですよ。天は二物を与えたという感じです。

そうだな。きっと北川景子のお母さんが妊娠したとき、お父さんが魔物に「これから生まれる娘に美貌と知性を与えよ。そのかわり胸はくれてやる」と約束したんだ。どろろか。いつか北川景子が魔物を探し出しやっつけると胸が戻ってくる。めでたくBカップになりましたとさ。どろろか! そこまでやってもBカップ。最後に映画ライターの談話。

  考えてみると意外に代表作がないんですよ

そうそう、そこなんだよ。早いうちから主演ばかりをやっているので映画のスケールが小さい。主演にこだわらないで大作のヒロインをやって欲しいと私は願っている。そういうことだろ?

  ハリウッド「ワイルドスピード」に出演しているけど、それほど重要な役柄ではなかった。

  日本映画もいいけど、海外の映画に出演してそれを代表作にして欲しい。

  彼女は女優として世界で勝負できる資質を持っていると思います。

そう来たか! 大きく出たな。海外か。どうせならハリウッドのアクション映画ではなく、ヨーロッパの地味な良作に出て欲しいな。あんまり地味だとテアトル新宿の単館上映・レイトショーのみになっちゃうけどな。まあ、これだけ期待されているってことだよ。最後はこう結ばれている。

  北川景子が国際女優になることを本誌も応援していきたい!

アサ芸シークレットに応援されてもなあ...